FXで大衆心理を使った手法は?勝てるチャートパターンも解説!

FXの大衆心理とは?手法と勝てるパターンを解説

FXでは大衆心理を理解して、上手に利用することで勝率をあげているトレーダーも多くいます。本記事ではFXにおける大衆心理についての基礎知識や実際の手法、勝てるチャートパターンなどについて解説していきます。

目次

FXにおける大衆心理とは

人の心理
人の心理のイメージ画像

FXでは大衆心理を理解してトレードすることが重要になります。なぜなら、為替チャートは大衆心理が反映されて形成されていくものだからです。

まずは、大衆心理についての基礎知識を確認していきましょう。

大衆心理とは、自分以外の集団の意見に流されてしまう状態

大衆心理とは、合理的な判断ができず、集団の意見に流されてしまう心理状態のことを指します。皆さんは、「行列ができている店に行きたくなる」「皆がいいと言っている高い服が着たくなる」といった状態に陥ったことはことはないでしょうか?

行列ができているなら他の店にいったほうがいいですし、高い服よりも安くて品質のいいものを選んだ方が合理的ですよね。このように、人は時に、大衆心理により意見が流されてしまう状態となります。

大衆心理はFXにも大きな影響を与える

為替チャートはまさに大衆の心理が反映されたものです。通貨ペアを購入する人が多ければ価格の上昇が起こり、売却する人が多ければ価格の下落が起こります。

つまり、現在の状況において「購入したくなるのか」「売却したくなるのか」を理解することで、次の動きを予想できるようになるのです。

トレードに影響を与える心理効果と行動パターン

FXにおいて、トレードに大きな影響を与えるとされる心理効果がいくつかあります。代表的なものが以下の5つです。

トレードに影響を与える心理効果
  • プロスペクト理論:頭ではわかっていても、感情にながされて合理的な判断ができない
  • 認知的不協和:判断が間違っていたとしても自分の行動を正当化してしまう
  • ヒューリスティック:自分の経験に基づいた判断を優先してしまう
  • アンカリング効果:最初に提示された情報がその後の判断に大きな影響を及ぼす
  • サンクコスト・コンコルド効果:お金・時間・労力が無駄になるのを避けようとする

トレードをしたことがないという方でも、上記の心理効果を感じた出来事が1つや2つあるのではないでしょうか?これらの心理効果を知っておくことで、大衆の心理を把握する大きな手がかりとなります。

「FXでは大衆心理の逆をつくべき」というのは嘘?

この記事を読んでいる方の中には、「FXでは大衆心理の逆をつくべき」という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?確かに、FXの世界では9割の人が負けると言われており、大衆心理を逆をつくことが正解のようにも思えます。

「FXでは大衆心理の逆をつくべき」というのは本当なのでしょうか?

基本的には大衆心理に従う方が良い結果が生まれやすい

FXでは、基本的には大衆心理に従う方が良い結果が生まれやすいです。なぜなら、取引している通貨ペアを購入する人が多いと価格が上昇し、売却する人が多ければ価格が下落するからです。

従って、基本的には大衆が考えている方向に逆らわずに取引していくことが必要となります。

大衆心理は時に嘘をつく?逆の値動きも想定する

ひとまとめに大衆といっても、市場にはたくさんの参加者が存在しており、その中で多種多様な思惑が錯綜しています。大衆心理を理解できるようになったとしても、時には予想とは大きく違った動きを見せることもあるでしょう。

そのため、1つのケースだけでなく、いくつかのケースを予想しておくことが重要となります。たとえ予想と逆の動きになったとしても、あらかじめ対策をしておけば損失を最小限にとどめることも可能です。

大衆心理と逆の行動をする機関投資家にも注意

FXでは、市場参加者を「実需筋」「機関投資家」「個人投資家」の3種類に分けることができます。

一般的に大衆といわれているのは個人投資家になりますが、それ以外にも機関投資家に動きにも注意しておく必要があります。なぜなら、機関投資家は莫大な資金によりチャートを恣意的に動かすことがあるからです。

機関投資家は、莫大な資金を使って大衆心理とは逆の行動をして、自分が望むチャートにしようとすることがあります。こういったケースでは大衆心理に従った行動が逆手にとられてしまうので、注意しておく必要があるでしょう。

FXで大衆心理により形成されるチャートパターン

FXでは大衆心理により形成されるチャートパターンがいくつか存在します。代表的なチャートパターンを2つ確認していきましょう。

代表的なチャートパターン
  • 節目となる価格帯のチャートパターン
  • 利益確定によるトレンド転換のチャートパターン

節目となる価格帯のチャートパターン

節目となる価格帯にラインを引くことで、レジスタンス・サポートを見定めることができます。特に下記のチャートのように、何度も反発しているラインは注目しておく必要があるでしょう。

節目となる価格帯で反発したチャート例
節目となる価格帯での反発

上記のチャートではレジスタンスラインで3度反発しているので、ライン付近で売りポジションを保有してるトレーダーが多く存在することがわかります。大衆の心理としては、「上に何度も抜けようとしているが高値を更新しきれずに価格が下がっていき、天井をつけた」と判断します。そのため売る人が増えるのです。

利益確定によるトレンド転換のチャートパターン

下記のようなトレンドが発生し、レジスタンスラインで反転して利食い期があった後にトレンド転換が起こるというチャートパターンもよく見かけます。

利益確定でトレンド転換したチャート例
上昇トレンドから利益確定によるトレンド転換

上昇トレンドが発生したのち、トレンド発生以前に何度も反発しているレジスタンスラインで上昇がとまると大衆心理としてはそこが天井だと判断します。利確する人と、トレンドに乗り遅れた人のエントリーが入り混じる利食い期が発生した後、トレンド転換が起こる傾向があります。

FXで大衆心理を利用したトレード手法

トレード実践
トレードをしている人の画像

最後に、FXで大衆心理を利用した具体的なトレード手法についていくつかご紹介します。

トレード手法
  • 大衆心理とダウ理論・トレンドラインを使ったトレード手法
  • 大衆心理と水平線を使ったトレード手法
  • 大衆心理とフィボナッチを使ったトレード手法
  • 大衆心理とRSIを使ったトレード手法

大衆心理とダウ理論・トレンドラインを使ったトレード手法

ダウ理論には6つの基本原則があります。6つのうち、今回の手法で最も重要となるのは「トレンドは3段階に分けられる」という原則です。3段階とは「先行期」「追随期」「利食い期」という3つの期間のことを指します。

  • 先行期:一部の投資家が先行して売り買いを行う
  • 追随期:先行期でできた流れを察知した一般投資家がその流れに追随する
  • 利食い期:利益を出したトレーダーが利確を行う

この3段階のうち、追随期利食い期を狙ってトレードをしていきます。追随期は、市場参加者が「トレンドにのって利益を伸ばそう」と考えています。そのため、トレンドの流れに沿ってポジションを保有します。

利確は、追随期でできたトレンドにラインを引いておき、そこをブレイクしたタイミングで行います。一方、利食い期では、追随期でできたトレンドラインをブレイクしたタイミングでポジションを保有します。

先行期・追随期で利益を出したトレーダーの利確が終わり、再びトレンドが形成され始めたタイミングで利確をする戦略もあります。

大衆心理と水平線を使ったトレード手法

水平線とは安値と安値、または高値と高値を水平に結んで引ける線で、テクニカル分析の基本となるため、多くの人が注目しています。そのため、水平線を基準としてトレンドが発生するということが頻繁に起こるのです。

最も注目すべきなのは、レジスタンスとサポートの役割逆転したタイミングです。反発回数が多い水平線ほど重要度が高く、そういったラインでレジスタンスとサポートの役割逆転すると「損切りする人」と「トレンド発生と判断しエントリーする人」が一気にレートが上昇・下落します。

何度も反発しているラインを見つけて、レジスタンスとサポートの役割逆転したタイミングでエントリーを仕掛けてみることもできます。

大衆心理とフィボナッチを使ったトレード手法

フィボナッチリトレースメントは、フィボナッチ数列を利用して、価格がどこで戻るかを表示させるインジケーターです。直近の高値と安値を選択すると自動的に0%、23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%、100.0%などのフィボナッチ比率に基づいたラインが引かれます。

フィボナッチリトレースメントでは、23.6%・38.2%・61.8%のラインが反発の可能性が高いラインと言われています。これらのラインは注目度が高く、ライン上で反発が起これば大衆心理としても「フィボナッチリトレースメントが機能している」と判断するのです。

例えば、下降トレンド中にフィボナッチリトレースメントの23.6%や38.2%、61.8%のラインで反発すれば一時的な「戻り」として認知されます。反落の前後を狙ってポジションを持てば、その後の下落で利益を狙える可能性があります。

大衆心理とRSIを使ったトレード手法

RSIは相場の過熱感(売られ過ぎ・買われ過ぎ)を示すインジケーターで、一般的には30%を下回ると売られ過ぎ、70%を上回ると買われ過ぎと判断されます。

このRSIを使った手法として最もメジャーなのがレンジ相場での逆張りです。

レンジ相場での逆張りはシンプルで、RSIの30%と70%を基準としてエントリーをします。判断基準は以下のとおりです。

RSIを使ったレンジ相場での逆張り
  • RSIが70%を上回れば買われ過ぎ:売りシグナル
  • RSIが30%を下回れば売られ過ぎ:買いシグナル

エントリーポイントを絞りたい場合は20%と80%に変更して判断するのもいいでしょう。

大衆心理を使ったトレードを練習してみよう!

FXでは、大衆心理が反映されてチャートが形成されます。「今、トレーダーたちはどのような心理状態なのか」を理解することで、次の動きが想像しやすくなるでしょう。

今回ご紹介したチャートパターンや手法を参考にして、大衆心理を使ったトレードを練習してみてください。

FXの大衆心理とは?手法と勝てるパターンを解説

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