FXで人気のユーロ円の特徴!おすすめ手法などを解説

FXで人気のユーロ円の特徴!おすすめ手法などを解説

FX市場で人気のユーロ円は、そのユニークな特性から多くのトレーダーに注目されています。世界で2番目に取引量の多いユーロと、安定した日本円の組み合わせは、独特の動きを見せることがあります。本記事では、ユーロ円の基本的な概念から、その特徴、さらには取引する際のおすすめ手法について詳しく解説していきます。

目次

ユーロ円は大きな利益を狙うのにおすすめな通貨ペア

ユーロ円は大きな利益を狙うのにおすすめな通貨ペア
ユーロを持っているイメージ

ユーロは米ドルや円と同様に、取引量が多くメジャーな通貨として有名です。ユーロ関連の通貨ペアとして日本人に人気なのはユーロ円です。ユーロ円はドル円に比べてボラティリティが高く、大きな利益を狙うのにおすすめの通貨ペアです。まずは、そんなユーロ円の基本情報について紹介していきます。

ユーロは世界で2番目に取引量の多い通貨

ユーロは、1999年1月にスタートしたEU(欧州連合)の共通通貨で、1993年に始まったEUの通貨統合計画の一環で作成されました。現金としてのユーロ紙幣と硬貨は2002年1月に登場したため歴史は新しいですが、取引量では米ドルに次いで世界第2位となり、国際通貨としての地位を確立しています。

2022年9月時点で、ユーロはEUの19カ国と非EU加盟の6カ国、合わせて25カ国で使われています。ユーロ導入のメリットとしては、ユーロ圏内での取引が簡単になり、為替の変動リスクが減ることが挙げられます。

しかし、ユーロ圏の国々は財政状況が異なり、そういった背景が問題を引き起こすこともあります。例えば、2010年の「欧州ソブリン危機」では、財政的に弱い国々の問題がユーロの価値を下げ、他の国々にも影響を与えました。また、強い財政基盤を持つ国々が、弱い国々を支援する必要が出てくることもあります。

ユーロ圏の国々の異なる状況は、ユーロを管理する欧州中央銀行(ECB)の政策決定にも影響を与え、迅速な金融政策の実施を難しくしています。ユーロと米ドルのペアは、世界で最も取引量が多い通貨ペアです。ユーロを買うということは米ドルを売ることになり、その逆も同様です。例えば、ギリシャの財政危機はユーロを売る材料となり、同時に米ドルを買う材料にもなります。

ユーロ圏はロシアやアラブ諸国とも密接な関係があり、これらの国での紛争や経済危機はユーロに売り圧力を加える地政学的リスクとなります。

ユーロ円はユーロドルとドル円の「合成レート」

ユーロ円は「合成レート」と呼ばれます。つまり、ユーロ円(EUR/JPY)はユーロドル(EUR/USD)とドル円(USD/JPY)のレートを掛け合わせたものです。意外かもしれませんが、インターバンクの外国為替市場では、ユーロ円を直接取引することはほとんどありません。

ユーロ円(EUR/JPY)の為替レートは、実はユーロドル(EUR/USD)とドル円(USD/JPY)のレートを掛け合わせて計算されます。例えば、ユーロドルのレートが1.1000で、ドル円が110円の場合、ユーロ円のレートは下記のように計算されます。

1.1000×110=121円

計算の仕組みを理解するなら、実際にレートをチェックして自分で計算してみるのがおすすめです。

ユーロ円の取引量は少ないため、実際にはユーロドルとドル円の取引に分けて行われます。そのため、ユーロ円を取引する際には、ユーロドルとドル円のレートをチェックすることが重要です。

ユーロ円の動きは、ユーロドルとドル円の動きによって左右されると考えるのが自然です。ユーロ円のレートだけを見ていても、全体の動きを理解するのは難しいため、これらの関連するレートにも注目する必要があります。

FXにおけるユーロ円の特徴とは?

FXにおけるユーロ円の特徴とは?
ユーロのイメージ

ユーロ円は他の通貨ペアにはない独自の特徴があります。次にユーロ円を取引する時に覚えておきたい特徴について確認していきましょう。

午後3時以降に動きが活発になる

日本時間の午後3時を過ぎると、欧州の投資家たちが為替市場に参加し始めます。この時間は欧州市場が開く時間帯で、市場の活動がより活発になります。

この時間帯に注目されるのが、ユーロ円(EUR/JPY)の為替レートです。ユーロ円のレートは、ユーロドル(EUR/USD)とドル円(USD/JPY)のレートを掛け合わせて算出されます。

欧州市場が開くと、ユーロドルの取引が増え、これがユーロ円の価格に直接影響を与えます。

つまり、欧州市場が活動を始めると、ユーロドルの価格変動が大きくなり、その結果、ユーロ円の価格も動きやすくなります。ユーロドルの価格が変動すると、その影響がユーロ円にも反映されるため、ユーロ円の値動きが激しくなるのです。

そのため、日本時間の午後3時以降は、ユーロに関連する通貨ペア、特にユーロ円の市場で大きな価格変動が起こりやすいです。為替市場では、このような時間帯の変化がトレーダーの取引戦略に大きな影響を与えます。

ヨーロッパ、アメリカ、日本の経済状況と金融政策が影響する

通貨ペアの価値は、それぞれの国の経済状況や金融政策に大きく影響されます。たとえば、ドル円(USD/JPY)の場合、アメリカと日本の経済指標や金融政策が重要です。ユーロポンド(EUR/GBP)の場合は、ヨーロッパ(ユーロ圏)とイギリスの経済が関係しています。

しかし、ユーロ円(EUR/JPY)の場合は少し複雑です。これは、ユーロドル(EUR/USD)とドル円(USD/JPY)の「合成レート」であるため、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本の3つの異なる地域の経済状況と金融政策に影響されます。

これは、ユーロ円を分析する際に考慮しなければならない情報量が多いことを意味します。ユーロ円の価値を正確に理解するためには、ヨーロッパ、アメリカ、日本の経済指標、政治的な動き、金融政策の変更など、幅広い情報を追跡し分析する必要があります。例えば、アメリカの金利が変動すると、それはドル円だけでなく、ユーロドルにも影響を及ぼし、結果的にユーロ円のレートにも影響を与えます。

同様に、ヨーロッパや日本の経済状況の変化も、ユーロ円の価値に直接的な影響を持ちます。

したがって、ユーロ円を取引する際には、これら3つの大きな経済圏の動向を常にチェックし、その影響を理解することが重要です。これにより、より精度の高い取引判断が可能になります。

メジャー通貨ペアだがボラティリティが高い

ユーロ円(EUR/JPY)の取引における大きな特徴の一つは、その「ボラティリティ(価格変動の大きさ)」が高いことです。

ボラティリティが高いとは、為替レートが大きく上下に動くことを意味します。

例えば、ドル円(USD/JPY)のレートが1日に1円の範囲でしか動かない場合でも、ユーロ円は1.5~2円の範囲で動くことがよくあります。このような大きな動きは、ユーロ円がユーロドル(EUR/USD)とドル円の掛け算で算出されるレートであるために起こります。特にユーロドルの市場はボラティリティが高い傾向にあり、その動きがユーロ円にも影響を与えるのです。

ボラティリティが高い市場は、大きな利益を得るチャンスがあります。価格の大きな動きを利用して、より多くの利益を獲得することが可能です。しかし、同時にリスクも大きくなります。価格が予想と反対方向に動けば、大きな損失を被る可能性もあるため、資金管理や取引戦略をしっかりと行うことが重要です。

特にFX初心者の方にとっては、ボラティリティの高い市場は扱いが難しいため、ユーロ円の取引は慎重に行うべきです。値動きが激しい市場は魅力的に見えるかもしれませんが、経験と知識がないと大きな損失を招くリスクが高まります。したがって、初心者はより安定した市場から始め、徐々に経験を積んでからユーロ円のようなボラティリティの高い市場に挑戦することが推奨されます。

ユーロ円を取引する時のおすすめFX手法

それでは、ユーロ円を取引する時にはどんな手法を用いればよいのでしょうか。ユーロ円を取引する時のおすすめFX手法を2つご紹介します。

移動平均線を使った順張り

ユーロ円の取引でおすすめの方法の一つは、移動平均線を使ってトレンドの方向を把握し、そのトレンドに沿って取引する手法です。

移動平均線とは、チャート上のローソク足の終値を一定期間で平均し、それを線でつないだものです。この線を短期、中期、長期の異なる期間で表示することで、現在のトレンドの方向が視覚的にわかりやすくなります。

例えば、移動平均線が上向きであれば、市場は上昇トレンドにあると言えます。逆に、下向きであれば下降トレンドです。ユーロ円のように価格変動が激しい通貨ペアでも、移動平均線を使うと、そのトレンドの方向がはっきりとして、取引の判断がしやすくなります。

ライン分析を使った手法

ユーロ円取引のもう一つの推奨手法は、ライン分析を用いて適切なエントリーポイントを見つけることです。ライン分析では、チャート上に水平線(レジスタンスラインやサポートライン)や斜めのトレンドラインを引きます。これらのラインを使うことで、価格が反転する可能性のあるポイントが見えてきます。

まず移動平均線で市場のトレンドを把握し、次にライン分析でエントリーポイントを特定することで、成功率の高い取引が可能になります。

この方法を使えば、ユーロ円のような変動の大きい通貨ペアでも、より効果的に取引することができます。

ユーロ円の高いボラティリティを活かしてFX取引をしよう

FX市場でのユーロ円取引は、その独特な特性と高いボラティリティにより、大きな利益を狙うトレーダーにとって魅力的です。この記事では、ユーロ円がユーロドルとドル円の合成レートであること、そしてヨーロッパ、アメリカ、日本の経済状況がどのように影響するかを解説しました。また、午後3時以降の市場の動きや、移動平均線、ライン分析を使った取引手法など、ユーロ円を上手に取引するためのポイントを紹介しました。これらの知識を活用し、効果的なユーロ円トレードを目指しましょう。

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