FXで人気のポンド円の特徴!ハイリターンを求める人におすすめ

FXで人気のポンド円の特徴!ハイリターンを求める人におすすめ

FX市場で注目を集めるポンド円は、そのハイリスクハイリターンな性質から、大きなリターンを目指すトレーダーに特におすすめの通貨ペアです。EUとの関係やブレグジットの影響を受けやすいポンドの市場特性、高いボラティリティと流動性、そして欧州経済の動向に左右される価格変動は、熟練したトレーダーにとって魅力的なチャンスを提供します。この記事では、ポンド円の特徴と、効果的な取引手法を詳しく解説していきます。

目次

ポンド円はハイリスクハイリターンな通貨ペア

ポンド円はハイリスクハイリターンな通貨ペア
ポンドを取引しているイメージ

ポンドは取引量が多く、高い流動性を持つFXで人気の通貨です。日本人に馴染みの深い円との通貨ペア「ポンド円(GBP/JPY)」は日本人トレーダーに特に人気といえるでしょう。

「ポンド」と一般的に言及される場合、これは通常、イギリスの通貨であるスターリング・ポンドを指します。エジプトでもポンドが使用されていますが、イギリスのポンドのほうがより広く知られています。

ポンドはかつては世界の基軸通貨としての地位を持っていましたが、現在はその役割を米ドルに譲っています。それでもなお、ポンドは世界で4番目に取引量の多い国際通貨です。

EUとの関係とブレグジット

ポンドは少し特殊な通貨のため、その成り立ちを理解しておくと、取引する時にも役立ちます。イギリスはEUに加盟していましたが、ユーロの導入には至らず、独自の通貨であるポンドを維持しました。これにより、イギリスの中央銀行であるBOE(イングランド銀行)は、紙幣の発行や政策金利の設定を独自に行うことができます。2016年には国民投票でEUからの離脱(ブレグジット)が決定し、2020年1月31日に正式に離脱しました。しかし、アイルランドと北アイルランドの国境問題など、未解決の課題も残っています。

まだブレグジット問題は完全に解決されたわけではないので、これからもポンドは大きな価格変動を見せる可能性を秘めています。大きな変動はFX取引において大きなチャンスとなり得ます。ハイリスクではありますが、ハイリターンを狙える通貨がポンドというわけです。

ポンドの市場特性

ポンドは、米ドルやユーロと比べて投機の対象になりやすい通貨です。1単位あたりの円価格が高いため、価格の変動が大きくなりやすいとされています。このため、FX取引などでポンドを扱う際には、その激しい価格変動に注意が必要です。

FXにおけるポンド円の特徴とは?

ポンド円を取引する時のおすすめFX手法
ポンドのイメージ画像

FX取引において人気のポンド円ですが、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか。ポンド円の特徴について詳しく解説していきます。

ボラティリティが高い

ボラティリティの高さはポンド円ならではの特徴といえるでしょう。ボラティリティは、簡単に言うと「価格の変動の激しさ」を指します。金融市場において、ある資産(例えば通貨や株)の価格が短期間に大きく上下する場合、その資産は「ボラティリティが高い」と言われます。逆に、価格変動が比較的穏やかな資産は「ボラティリティが低い」と表現されます。

一般的に、主要な通貨(例えば米ドルやユーロ)は市場が大きく流動性が高いため、ボラティリティが低めです。しかし、イギリスのポンド(GBP)は、他のメジャー通貨と比べてボラティリティが高い傾向にあります。これは、GBPが経済的な大きな出来事に敏感に反応しやすいためです。

GBPのボラティリティが特に高くなるのは、英国経済に関連する重大な出来事が発生したときです。例えば過去にあった事例は下記の通りです。

  • 2022年のトラスショック:この時期には、政治的な不確実性や経済政策に関する懸念がGBPの価格変動を引き起こしました。
  • 2016年のブレグジット(EU離脱):イギリスがEUから離脱するという歴史的な決定は、GBPに大きな影響を与え、その価格は大きく変動しました。
  • 1992年のポンド危機(ブラック・ウェンズデー):この時、ポンドは大きな圧力にさらされ、最終的に大幅に価値を下げました。

価格の変動が激しい通貨は、リスクが高い一方で、大きな利益を得る機会も提供します。ボラティリティが高いと、短期間で価格が大きく変動するため、その動きを正確に予測できれば、大きな利益を得ることが可能です。しかし、予測が外れると同様に大きな損失を被るリスクもあります。GBPを取引する際には、市場の動向を慎重に分析し、リスク管理に十分注意することが重要です。

流動性が高い

流動性の高さもポンド円の魅力の1つです。流動性とは、簡単に言うと「市場で売買の相手方を見つけやすい度合い」を指します。高い流動性を持つ市場では、大量の売買注文が常に存在し、そのため任意の時点で迅速に売買が行えます。これは、売りたいときにすぐに買い手が見つかり、また買いたいときにすぐに売り手が見つかる状態を意味します。

イギリスのポンド(GBP)は、世界で4番目に取引量が多い通貨です。これは、米ドル、ユーロ、日本円に次ぐ高い流動性を意味します。GBPの市場には常に多くの売買の相手方が存在し、これにより取引がスムーズに行われます。そのため、GBPはFX取引において非常に人気のある通貨となっており、特にスキャルピングのような取引手法に適しています。

GBPの高い流動性は、FXトレーダーにとって多くの機会を提供します。しかし、前述の通りGBPはボラティリティも高いため、取引には慎重なリスク管理が必要です。

欧州経済の影響で大きな価格変動が起こる

FX市場でのポンド円の価格は、欧州経済の影響を強く受けます。イギリスの経済は、欧州連合(EU)諸国と密接に結びついているため、EUの経済状況がポンドの価値に大きく影響するのです。イギリスの主要な貿易相手はEU諸国で、これがイギリス経済にとって非常に重要です。

欧州経済が安定していれば、ポンドの価値も安定する傾向にあります。しかし、欧州が経済問題に直面すると、その影響はすぐにイギリス経済に波及し、ポンドの価値にも反映されます。

特に、欧州の債務問題が深刻化すると、イギリスもEU加盟国として支援に参加する必要があり、これがイギリス経済に追加負担をもたらします。その結果、ポンドの価値は下落する可能性があるのです。

このため、ポンド円を取引する際には、欧州経済の動向を常にチェックすることが大切です。欧州経済の不安定さはポンドの価値を大きく左右し、FX市場でのポンド円の動きに影響を及ぼします。投資家は、欧州の経済ニュースやデータに注意を払い、これらを踏まえたリスク管理を行いましょう。

ポンド円を取引する時のおすすめFX手法

ポンド円は短期間で大きな価格変動が起きるため、スキャルピングなどの短期取引がおすすめです。次にポンド円を取引する時におすすめなスキャルピング手法を2つご紹介します。

クロス円との相関を利用したスキャルピング手法

クロス円とは、日本円を含む通貨ペアのことを指します。例えば、ドル円、ユーロ円、ポンド円などがこれに該当します。これらの通貨ペアはしばしば相関関係にあり、例えば一斉に上昇したり下降したりする動きを示します。

ポンド円スキャルピングでは、このクロス円の相関関係を利用します。具体的には、日本円を含む通貨ペアが同じ方向に動いている時に、その動きに合わせて取引を行います。この手法では、短時間で20pips(ピップス)程度の利益を狙います。基本ルールは下記の通りです。

  1. クロス円の通貨ペアが揃って直近の高値を超える
  2. 同じ方向(順張り)でエントリー

ポンド円は価格変動が大きいので、取引ロットには注意しましょう。相関状態が起きやすく狙うのにおすすめな時間帯(日本時間)は以下の通りです。

  • 9:00-11:30
  • 16:00-23:30(冬時間は17:00-24:30)

これらの時間帯は、東京市場、欧州市場、ニューヨーク市場が活発に取引される時間帯に相当します。

特に、欧州市場とニューヨーク市場が重なる16:00-23:30の時間帯は、通貨の強弱がはっきりと現れやすく、スキャルピングに適しています。

ただし、上記の時間帯以外では、通貨ペアが揃っているように見えても一時的なものである可能性が高いです。そのため、上記の時間帯以外での取引には注意しましょう。

ポンドドルとの相関を利用したスキャルピング手法

ポンドドル(GBP/USD)との相関関係に注目して行うスキャルピングもおすすめです。ポンドが強い(または弱い)とき、ポンド円(GBP/JPY)とポンドドルは似たチャート形状を示すことが多いです。具体的な手法は下記の通りです。

  1. ポンド円とポンドドルが同じ方向に動いている状況を狙う
  2. 両通貨ペアが安値から上昇もしくは下降を始めた場合、飛び乗りでエントリー

この手法では、ボラティリティを利用して短時間で20pips程度の利益を狙います。有効な時間帯(日本時間)としては下記の通りです。

  • 16:00-23:30(冬時間は17:00-24:30)

この時間帯は、欧州市場が開いている時間帯で、特に19時までに取引を決着させるのが理想的です。ニューヨーク市場が開く前(20:00-21:00)は様子見ムードになりがちで、短時間取引には不向きです。

19時以降に取引する場合は、トレンドがはっきりしているか、ニューヨーク市場が開始する21:30以降が良いタイミングです。

ただし、ポンド円やポンドドルがラウンドナンバー(例:ポンド円で184.000円)に近づくと、大きなオプション取引により市場が一時的に停滞する可能性があります。このような状況では、利益確定を検討するのが無難です。

人気のポンド円で大きな利益を狙おう!

FX市場で人気のポンド円は、ハイリスクハイリターンな特性を持ち、大きな利益を目指すトレーダーに最適な通貨ペアです。EUとの関係やブレグジットの影響、高いボラティリティと流動性、欧州経済の動向による価格変動は、ポンド円取引の鍵となります。また、クロス円やポンドドルとの相関を利用したスキャルピング手法は、この通貨ペアを取引する際の有効な戦略です。ポンド円取引を成功させるためには、これらの特徴と市場動向を理解し、適切な手法を選択しましょう。

FXで人気のポンド円の特徴!ハイリターンを求める人におすすめ

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次