先週のドル円
先週のドル円は147円台半ばで始まり、すぐに148円台まで上昇を見せたものの、金曜日には一時144円台前半まで急落し、結局144円30銭付近で週を終えました。米連邦準備制度理事会(FRB)の複数の要人によるハト派的な発言や、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨のハト派的な内容などが米ドル円の重しとなりましたが、やはり大きかったのは植田日銀総裁とパウエルFRB議長の発言です。
植田日銀総裁の「見通しの確度が高まっていくことが確認できたら、金融緩和の度合いを調整していくという基本的な姿勢に変わりはない」とのタカ派的な発言で円が買われ、パウエルFRB議長によるジャクソンホール会議での「政策調整する時が来た」とのハト派的な発言によってドルが売られたことは、金曜日のドル円の急落につながりました。
今週注目の経済指標
発表日 | 時刻 (日本時間) | 発表国 | 経済指標名 |
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8/27(火) | 15:00 | ドイツ | 4~6月期国内総生産(GDP)改定値 |
8/29(木) | 21:30 | 米国 | 4~6月期四半期実質国内総生産(GDP)改定値 |
8/30 (金) | 18:00 | ユーロ圏 | 8月消費者物価指数(CPI)速報値 |
8/30 (金) | 21:30 | 米国 | 7月個人消費支出(PCE) |
8/30 (金) | 21:30 | カナダ | 4~6月期四半期国内総生産(GDP) |
8/30 (金) | 21:30 | カナダ | 6月月次国内総生産(GDP) |
今週注目の通貨ペア見通し
ドル円
ドル円は8/15日に付けた149.4円台から、先週末には一時144円台前半まで急落するなど、相変わらずボラティリティの高い状況が続いています。ファンダメンタルズ的には日銀による追加利上げ観測の後退や、米FRBによる大幅利下げ観測の後退など、ドル円は上昇要因が多いです。
植田総裁からタカ派的な発言があったものの、追加利上げは株価の急落を再度招きかねず、年内の追加利上げは難しそうです。さらに、米経済のハードランディング懸念が後退しており、米FRBが9月のFOMCで0.5%の大幅利下げをする確率も低くなっています。
テクニカル的には日足チャートでローソク足が25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を全て下抜けていて、地合いの弱さが見て取れます。

節目の150円と151円台半ばに位置する200日移動平均線を上抜けない限り、本格的には買っていきづらい状況になっています。
南アフリカランド円
南アフリカランド円はファンダメンタルズ的に、政治基盤の安定化期待やインフレ鈍化による経済の復調期待、金・プラチナ価格の堅調な推移など、上昇要因がそろってきました。さらに、テクニカル的にも8/5につけた約7カ月ぶりの安値である7.6円付近で底を付け、急反発を見せています。

200日移動平均線(赤線)で上値を抑えられていますが、ここを上抜けていくようなら積極的に買っていきたいところです。