3/17~21相場見通し:ドル円は方向感の無い動きに、今週は下落再開か

2025年3月17日〜21日の注目マーケットニュース
目次

先週のドル円

先週のドル円は147.8円付近で始まり、火曜日には146.5円付近まで下落しました。その後は一転して149.2円付近まで上昇を見せましたが、150円台に乗せることはできず、148.6円付近で週を終えています。

注目された米2月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る結果となったことで、一時148円台前半へと急落しましたが、米長期金利の上昇とともに反発して149円台まで上昇するなど、方向感をつかみにくい相場となりました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
3/17(月)21:30米国2月小売売上高
3/19(水)未定日本日銀金融政策決定会合
3/19(水)15:30日本植田日銀総裁記者会見
3/19(水)19:00ユーロ圏2月消費者物価指数(CPI)改定値
3/19(水)27:00米国米連邦公開市場委員会(FOMC)
3/19(水)27:30米国パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長記者会見
3/20(木)未定南ア南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利発表
3/20(木)06:45NZ10~12月期四半期国内総生産(GDP)
3/20(木)17:30スイススイス国立銀行(中央銀行)政策金利発表
3/20(木)21:00イギリスイングランド銀行(中央銀行)政策金利発表
3/21(金)08:30日本2月全国消費者物価指数(CPI)

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

今週は日米共に政策金利が発表されますが、現状維持が予想されています。そもそも、日銀金融政策決定会合の結果はすでにリークされており、植田日銀総裁やパウエルFRB議長が、記者会見で今後の政策金利について、どのような姿勢を見せるのかに注目が集まりそうです。

ただし、日銀は利上げ、FRBは利下げ方向であり、日米の金利差が縮小傾向であることには変わりありません。そのため、ドル円の上値余地は限られたものになりそうです。

ファンダメンタルズ的には、トランプ大統領の関税政策による米国の景気後退懸念や、日銀の早期利上げ期待の高まり、日米の金利差縮小の流れなど、下落要因が多いです。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を下抜けていますが、MACDがゴールデンクロスし、地合いは悪いものの、やや改善を見せました。

3月11日に付けた安値である146.5円付近を下抜けた場合、節目となる145.0円を目指して下落が続きそうです。

ユーロ円

ユーロ円はウクライナ問題の進展や、ドイツの国債利回りの上昇などにより、ユーロが買われて大きく上昇しました。EUによる米国への報復関税が報道されると、欧州経済への不透明感から売られる場面がありましたが、それでも全体的には堅調な動きを見せました。

ファンダメンタルズ的には、ウクライナ問題の進展期待や、EUでの再軍備の動き、ドイツの「債務ブレーキ」緩和による財政出動への期待など、上昇要因が多いです。ただし、日銀の早期利上げ期待の高まりや、トランプ大統領が関税で強硬な手段に出ることへの警戒感などは、下落要因となります。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは非常に良いです。今週は、1月24日に付けた高値である164.1円付近を目標にした上昇を予想します。

2025年3月17日〜21日の注目マーケットニュース

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次