6/16~20相場見通し:中東リスクでドル円一時143円割れ、今週は142円を試すか

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先週のドル円

先週のドル円は144.7円付近で始まり、すぐに144.0円付近まで下落したものの、水曜日には145.5円付近まで上昇しました。しかし、その後は一時142.8円付近まで大きく下落し、144.0円付近で週を終えています。

日銀の植田総裁が基調的な物価上昇率について、「まだ2%に少し距離がある」と発言したことによる利上げ期待の後退や、米中の関税協議進展などによって、ドル円は大きく上昇しました。しかし、米5月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことや、「イスラエルがイランに対して攻撃を行った」との報道などから、週の後半は大きく下落することとなり、値動きの荒い展開となりました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)
発表国経済指標名
6/17(火)
未定日本日銀金融政策決定会合
6/17(火)
15:30日本植田日銀総裁定例記者会見
6/17(火)
21:30アメリカ5月小売売上高
6/18(水)
18:00ユーロ5月CPI 改定値
6/18(水)
27:00アメリカFOMC
6/18(水)
27:30アメリカパウエルFRB議長定例記者会見
6/19(木)07:45ニュージーランド1~3月期四半期GDP
6/19(木)16:30スイススイス国立銀行政策金利発表
6/19(木)20:00イギリスイングランド銀行政策金利発表
6/19(木)20:00イギリス英中銀MPC 議事要旨
6/20(金)
08:30日本5月全国CPI
6/20(金)
08:50日本日銀金融政策決定会合議事要旨

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

今週は火曜日に日銀金融政策決定会合が開催されます。利上げは見送られると見られますが、国債買入減額のペースを緩めるとの見方が広がっており、実際に緩めれば金利上昇圧力が緩和して円安に振れそうです。

また、米FOMCについては利下げ見送りとなりそうですが、インフレ見通しが引き上げられればドル買いによってドル高になるでしょう。ただし、中東リスクが警戒されており、上昇しても限定的となりそうです。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を下抜けており、地合いはかなり悪いです。今週は節目である140円付近を目指しての下落を予想しますが、中東が不安定であることから、慎重に戻り売りをしていきたいところです。

ユーロ円

先週予想した通り、ユーロ円は昨年10月に付けた高値である166.7円付近を目指して上昇しました。166.7円にタッチした後は中東リスクで大きく下落しましたが、その後は値を戻して166.2円付近で週を終えています。

欧州中央銀行(ECB)の利下げサイクルは終了に近づいており、ドル安もユーロを支えていることから、ユーロ円はもう一段の上昇が期待できます。テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いはかなり良い状態です。

今週は節目である170円を目指す展開を予想しますが、中東リスクを考慮し、慎重に押し目買いをしていくとよいでしょう。

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