先週のドル円
先週のドル円は144.4円付近で始まり、すぐに144.2円付近まで下落しました。しかし、その後は堅調に推移し、金曜日には147.5円台まで上昇し、147.4円付近で週を終えています。
トランプ大統領による関税政策や減税政策を通じて米国の利下げ時期が遅れるとの観測や、日本への高関税で日銀の追加利上げが遅れるとの見方から、円安ドル高が進んだ週となりました。
今週注目の経済指標
発表日 | 時刻(日本時間) | 発表国 | 経済指標名 |
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7/15(火) | 11:00 | 中国 | 4~6月期四半期国内総生産(GDP) |
7/15(火) | 21:30 | アメリカ | 6月消費者物価指数(CPI) |
7/17(木) | 18:00 | ユーロ | 6月消費者物価指数(CPI)改定値 |
7/17(木) | 21:30 | アメリカ | 6月小売売上高 |
7/18(金) | 08:30 | 日本 | 6月全国消費者物価指数(CPI) |
今週注目の通貨ペア見通し
ドル円
今週は米国の関税政策と重要な経済指標の発表によって、ドル円は大きく乱高下する週になりそうです。ただ、米国が日本に対して高関税を課すとの見方が維持され、米CPIが市場予想を上回り、逆に日本のCPIが市場予想を下回るようなことがあれば、ドル円は大きな上昇トレンドが再開することもあり得ます。
もし、円買いが強まるとすれば、米国が日本に対する関税を下げるとの見通しが強まるか、米小売売上高が市場予想を下回った場合でしょう。米小売売上高が不調なら、米国の景気後退懸念から株安を通じてリスクオフの流れが強まりそうです。
テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)の3本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは良い状態です。今週は200日移動平均線(赤)の位置する149.7円付近、これを抜ければ節目となる150円を試す展開を予想します。
豪ドル円
先週、豪中銀は政策金利を大方の予想に反して据え置き、豪ドル高が進行して、豪ドル円は5カ月ぶりに96円台まで上昇しました。今週は木曜日10時30分に豪6月雇用統計が発表されます。
予想外の金利据え置きについて、豪中銀は「労働市場が依然として強い」と判断したことを理由に挙げており、6月雇用統計の結果が注目されそうです。テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは非常に良好です。ただ、RSIが70を超えており、相場に過熱感があることから、今週は一度95円付近まで調整してから、再度97円付近まで上昇する展開を予想しています。