先週のドル円
先週のドル円は147.6円付近で始まり、火曜日には148.5円付近まで上昇しました。しかし、その後は一転して一時146.2円付近まで下落し、147.2円付近で週を終えています。
注目された米7月消費者物価指数(CPI)では、米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する食品・エネルギーを除いたコアCPIが前年比3.1%と伸びが加速したものの、「9月の利下げに支障はない」との見方が優勢となり、大きな影響はありませんでした。
今週注目の経済指標
発表日 | 時刻(日本時間) | 発表国 | 経済指標名 |
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8/20(水) | 11:00 | ニュージーランド | ニュージーランド準備銀行(中銀)政策金利発表 |
8/20(水) | 18:00 | ユーロ | 7月消費者物価指数(CPI)改定値 |
8/20(水) | 27:00 | アメリカ | 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 |
8/22(金) | 08:30 | 日本 | 7月全国消費者物価指数(CPI) |
8/22(金) | 15:00 | ドイツ | 4-6月期国内総生産(GDP)改定値 |
8/22(金) | 23:00 | アメリカ | パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長発言 |
今週注目の通貨ペア見通し
ドル円
今週は22日にパウエルFRB議長の講演が予定されています。7月の雇用統計で5月・6月分の非農業部門雇用者数が異例の大幅下方修正となり、市場では雇用市場の鈍化が意識されています。
7月のコアCPIも前月から伸びが加速しており、政策金利に関する見解に変更があるのかが注目されるでしょう。パウエルFRB議長の講演前後は、乱高下に注意するようにしてください。
テクニカル的には、日足チャートで50日(緑)、100日(紫)の2本の移動平均線を上抜けてはいるものの、MACDがデッドクロスしており、地合いはやや悪いです。145円から146円まで下がると買いが入りやすいため、ここまで下がれば押し目買い、もし145円を下抜けた場合は売りに目線を変更して対応したいところです。
ポンド円
先週のポンド円は週単位で見れば、あまり方向感の無い展開となりました。英国は財政の悪化と、それに伴う増税が警戒されており、これがポンド高を押しとどめる大きな要因となっているようです。
テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは非常にいいです。とはいえ、200円付近で何度も跳ね返されていることを考えると、押し目買いスタンスで臨むべきでしょう。