9/1~5相場見通し:ドル円は方向感の無い展開、今週は雇用統計次第で急落も

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先週のドル円

先週のドル円は146.8円付近で始まり、水曜日には一時148.2円付近まで上昇しました。しかし、その後は一転して一時146.7円付近まで下落し、147.0円付近で週を終えています。

住宅ローン不正疑惑を巡り、トランプ大統領がクック米連邦準備制度理事会(FRB)理事を解任する意向を表明したことでリスクオフムードが高まったものの、米経済指標は堅調な結果となったものが多く、週全体としては方向感の無い展開となりました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
9/2(火)18:00ユーロ8月消費者物価指数(CPI)速報値
9/2(火)23:00アメリカ8月ISM製造業景況指数
9/3(水)10:30オーストラリア4~6月期四半期国内総生産(GDP)
9/4(木)21:15アメリカ8月ADP雇用統計
9/4(木)23:00アメリカ8月ISM非製造業景況指数
9/5(金)18:00ユーロ4~6月期四半期域内総生産(GDP)確定値
9/5(金)21:30アメリカ8月非農業部門雇用者数
9/5(金)21:30アメリカ8月失業率
9/5(金)21:30アメリカ8月平均時給
9/5(金)21:30カナダ8月新規雇用者数
9/5(金)21:30カナダ8月失業率

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

パウエル米FRB議長は物価の安定より雇用の最大化を重視する姿勢にシフトしたと見られ、市場は9月に利下げが実施される可能性が高いと考えています。そして、今週は雇用情勢が示される8月ADP雇用統計や8月雇用統計が発表され、これらの結果が非常に注目されるはずです。

7月の雇用統計では5・6月分の非農業部門雇用者数が大幅に下方修正され、7月分も冴えない結果となりました。8月雇用統計の結果も悪ければ、「9月に大幅利下げが実施される」との観測が高まり、ドル円が大きく下落することもあり得ます。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、200日(赤)の3本の移動平均線を下抜け、MACDもデッドクロスしており、地合いは悪いです。145円から146円までは下がると買いが入りやすいため、145円を下抜けるまで待ってから売りポジションを保有したいところです。

その場合、7月1日に付けた安値である142.7円付近が目標になるでしょう。

ユーロ円

先週のユーロ円は、値幅と方向感が共に乏しい展開となりました。フランスのバイル首相が国民議会で内閣に対する信任投票を実施することを発表し、政治的な混乱が嫌気されたことがユーロ円の上値を抑えました。

信任投票は9月8日に実施され、マクロン大統領が解散総選挙に踏み切れば、政治的な不透明感からさらなるユーロ売りが発生し、ユーロ円の下落につながりそうです。テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜けてはいますが、MACDがデッドクロスしており、地合いはやや悪化しています。

直近の高値である173.0円付近まで上昇した場合は戻り売り、心理的な節目となる170円を下抜けた場合は6月19日に付けた安値である166.0円付近を目標に売りで追随したいところです。

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