10/13~17相場見通し:ドル円大幅上昇も週末に失速、政局不安も底堅い展開か

2025年10月13日〜10月17日の注目マーケットニュースのサムネ画像
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先週のドル円

先週のドル円は149.2円付近で始まり、木曜日には153.2円付近に達する大幅な上昇を見せました。しかし、金曜日は失速して一時151.5円付近まで下落し、151.7円付近で週を終えています。

自民党総裁選で高市氏が勝利したことにより、財政拡張・金融緩和路線が進展するとの期待から円安が進行し、ドル円は大幅な上昇を見せました。しかし、自民党と公明党の連立解消、さらにはトランプ大統領による中国製品への関税の大幅引き上げ示唆が伝わると期待が大きく後退し、一転して大幅に下落することとなりました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
10/14(火)25:20アメリカパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長発言
10/15(水)21:30アメリカ9月消費者物価指数(CPI)
10/16(木)15:00イギリス8月月次国内総生産(GDP)
10/16(木)21:30アメリカ9月小売売上高
10/17(金)18:00ユーロ9月消費者物価指数(CPI)

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

先週は日本の政治状況に振り回される週となりましたが、今週も同じく日本の政治状況に注目すべき週となるでしょう。高市氏の勝利を受けて円安が急激に進んだものの、「高市総理」が誕生するかはまだはっきりとしていません。

トランプ大統領による中国製品への関税の大幅引き上げ示唆もあり、ドル売りに対しても警戒すべきでしょう。テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは依然として非常に良好です。

今週は2月12日に付けた高値である154.8円付近までの上昇を予想しますが、日米の政治状況が不透明であることから、慎重に押し目買いをしていきたいところです。

ユーロ円

フランスのルコルニュ首相の辞任などネガティブな話題があったものの、財政拡張・金融緩和路線を掲げる高市氏が総裁選に勝利したことを受け、ユーロ円は史上最高値を更新しました。しかし、自民党と公明党の連立解消、さらにはトランプ大統領による中国製品への関税の大幅引き上げ示唆が伝わると、一転して大幅に下落することとなりました。

米国とEUとの間では貿易摩擦がいまだにくすぶっており、「トランプ大統領が貿易上の新たな譲歩やその他の措置を要求している」との報道がありました。EU製品の大半に15%の関税を課す合意案が大幅に変更されるようなことになれば、ユーロ圏の経済成長に対する不透明感が強まることになるでしょう。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは依然として非常に良好です。今週は心理的な節目である180.0円までの上昇を予想しますが、175円を割るようなら窓埋めを目指す展開を警戒し、買いを控えるとよいかもしれません。

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