11/17~21相場見通し:ドル円一時155円台、今週は米「9月」雇用統計に注意

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先週のドル円

先週のドル円は153.7円付近で始まり、水曜日には155.0円付近まで上昇しました。しかし、その後は一時153.6円付近までの下落を見せ、154.6円付近で週を終えています。

米国のつなぎ予算が上下院で可決され、ようやく政府再開のめどが立ったことにより、片山財務相の円安牽制発言があったものの、週全体としては上昇基調となりました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
11/17(月)08:50日本7~9月期四半期実質国内総生産(GDP)速報値
11/19(水)19:00ユーロ10月消費者物価指数(CPI)改定値
11/19(水)28:00アメリカ米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
11/20(木)22:00南アフリカ南アフリカ準備銀行(中銀)政策金利発表
11/20(木)22:30アメリカ9月非農業部門雇用者数
11/20(木)22:30アメリカ9月失業率
11/20(木)22:30アメリカ9月平均時給
11/21(金)08:30日本10月全国消費者物価指数(CPI)

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

ようやく米政府機関の再開が決まり、市場ではリスクオンムードが高まっています。しかし、今週から政府閉鎖中に発表されなかった経済指標が順次公表される予定であり、結果次第ではこれに冷や水を浴びせるようなことになりかねません。

まずは、木曜日に予定されている米「9月」雇用統計に注目が集まるでしょう。また、市場には根強い円買い介入への警戒感がありますが、節目となる160円にはまだ距離があり、介入に先立つ利上げも行っていないことから、早急な実施はハードルが高そうです。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜けてはいるものの、MACDがデッドクロスしており、地合いが少々悪化してきています。

今週は1月に付けた高値である158.9円付近を目指す展開を予想しますが、急ピッチで進んだ上昇の反動を考慮し、慎重に押し目買いをしていきたいところです。

ユーロ円

米政府機関の再開観測によって、リスクオンムードが高まり、ユーロ円は史上最高値を更新することとなりました。欧州中央銀行(ECB)による利下げサイクルが終了したとみられる点もユーロのサポート材料となり、節目となる180円の突破が目前となっています。

とはいえ、フランスや英国の政治的な混乱を考慮すると、上値をどんどんと切り上げていく展開も想定しづらく、じりじりと上昇していく展開になりそうです。株価の行方にも大きく左右されるでしょう。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは非常にいいです。

今週は182円付近を目指す展開を予想しますが、上値が重くなることを想定し、慎重に押し目買いをしていきたいところです。

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