12/22~26相場見通し:植田日銀総裁の会見でドル円大幅上昇、160円が視界に

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先週のドル円

先週のドル円は155.8円付近で始まり、火曜日には154.4円付近まで下落しました。しかし、その後は一転して上昇し、金曜日には大幅な上昇を見せて157.7円付近で週を終えています。

日銀金融政策決定会合では予想通り0.25%の利上げが決定され、これに大きなインパクトはありませんでした。しかし、その後に植田総裁が「経済状況を見極めながら段階的に利上げを続ける」と発言したことがハト派的だと市場に捉えられ、大きな円売りが入ることとなりました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
12/22(月)16:00イギリス7~9月期四半期国内総生産(GDP)改定値
12/23(火)22:30アメリカ7~9月期四半期実質国内総生産(GDP)速報値
12/23(火)22:30カナダ10月月次国内総生産(GDP)
12/24(水)08:50日本日銀金融政策決定会合議事要旨

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

年末のホリデーシーズンで市場参加者が減り、しばらくは突発的な乱高下に注意が必要になります。労働市場にはやや減速が見られますが、米国の景気は依然として堅調さを見せており、市場が織り込む来年2回の利下げ観測が後退すれば、ドル円の上昇余地は大きく広がりそうです。

ただし、日本政府・日銀の為替介入への警戒感が高まっていることから、160円付近では急激な下落も考えられ、エントリーポイントと利確ポイントは慎重に決定すべきでしょう。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜けており、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは非常にいいです。

今週は心理的な節目となる160円付近までの上昇を予想しますが、日本政府・日銀の為替介入への警戒感を考え、160円手間で一旦利確しておくとよいかもしれません。

ユーロドル

ユーロドルは週後半に下落を見せたものの、全体的に見れば堅調さをキープしています。欧州中央銀行(ECB)は政策金利を据え置いたものの、向こう2年間の成長見通しを引き上げており、これがユーロを下支えしそうです。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは非常にいい状態です。

今週は9月23日に付けた高値である1.182ドル付近を目指しての上昇を予想します。

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