FXでやりがちな失敗パターンは?よくある失敗例11選とその対策方法

FXの失敗例11選とその対策

FXを始めたころの初心者は、本記事で説明するような失敗を何度も繰り返すことがよくあります。また、FXの知識があってもついついやってしまう失敗もあり、対策をしないでそのままにしておくとなかなか資金は増えません。早く安定した勝ちトレーダーになるために、「よくある失敗」とその具体的な対策について詳しく解説します。

チャートの前で頭を抱える
FXでの失敗
目次

FXトレーダーのよくある失敗から学ぼう

失敗1 ハイレバレッジで早く稼ぎたい

FXの特徴は証拠金にレバレッジがかけられることですが、レバレッジを大きくすると利益は大きくなるので、ついつい利益ばかりに意識が向いて大きなレバレッジで取引をしたくなります。しかし、利益が大きくなるということは、損失も大きくなるので、損切りが続いたときには思ったよりも早く資金が減ってしまう、という結果になります。

対策:初心者はトレードが安定するまでは低レバレッジでトレードする

特に初心者は5連敗、10連敗もあり得ると考えましょう。そうしたときに損失がどのくらいになるのかをまず計算し、10連敗したとしても証拠金が十分残っている程度の低いレバレッジでトレードすることが大切です。

失敗2 損失を確定させたくなくて損切りできない

エントリーした後に含み損がでると、トレーダーは「早く含み益にならないかな」と思うと同時に「損切りすると損失が確定してしまうから、最悪でもプラスマイナス0までガマンしよう」と考えたりします。そして相場がポジションに逆行して含み損がどんどん大きくなると思考が停止し、何も判断できなくなり、ポジションを放置したりします。

対策:エントリーと同時に損切りオーダーを入れる

エントリーするときにどこで損切りするのかをあらかじめ決めておくことです。エントリーした後は損切りしたくない気持ちが強く働くため、損切りしなければならない場所に値が到達したとしても損切りしないでずるずるやり過ごしてしまい、結果的に大きな含み損を抱えることになります。エントリーと同時に損切オーダーを出しておけば、含み損になってもトレーダーは考えたり判断する必要がなくなり、適切な場所で自動的に損切ができます。

プロスペクト理論で説明されている通り、損失を受け入れたくない心理は誰にでも強くあります。まずはプロスペクト理論を理解することが大切です。

失敗3「ぜったいこうなるはず!」の思い込みトレード

例えば「アメリカが金利を上げるのだから、ドル円は上がるはずだ!」とか、「雇用統計の数字が悪かったのだからドル円は下がるはずだ!」という強い思い込みだけでポジションを取り、その思い込みに固執することで相場がポジションとは逆に動いたときに適切な位置で損切りができなくなってしまいます。

対策:「噂で買って真実で売る」「噂で売って真実で買う」を知る

相場格言にもある通り、実際に情報が出たときには相場は逆に動くことがあります。材料出尽くしといいますが、市場に噂が流れている間にすでに相場がその方向に動いてしまい、その噂が真実となって発表されたときには利食いに押されて逆方向に動く場合があることを覚えておきましょう。また、トレーダーはどのような場合でもチャートに忠実にトレードすればそのような思い込みによるトレードは防止できます

失敗4 そろそろ「下がるだろう」「上がるだろう」の値ごろ感トレード

チャートを見て、根拠なく「こんなに上げたのだからそろそろ下がるだろう」とか、「こんなに下げたのだからそろそろ上がるだろう」という値ごろ感からポジションを取ってしまうと、トレンドに逆行することになり、大きな損失に繋がることがあります。

例えばこんな感じ

もうそろそろ上がるだろう・・・

ポンドドル下落
ポンドドルが下げ止まったかにみえるチャート

まだまだだった・・・

ポンドドル大下落
ポンドドルが大下落した際のチャート

対策:「もうはまだなり、まだはもうなり」を知る

これも相場格言で、もうそろそろ、はまだまだ、まだまだはもうそろそろ、という意味です。上がり続けているからもう下がるだろうと見える相場は、まだまだ上がる、含み益を伸ばそうと思い、まだまだ上がると思っている相場はもう止まる(下がる)ということがよくあるので、値ごろ感ではなくチャート分析によって根拠のあるトレードを心がけましょう

失敗5 含み損から逃げたいときの自分都合ナンピントレード

誰でもポジションを取るとそのポジションが正しいと考え、そのポジションを守りたい、という感情が湧いてきます。含み損になったときにそのトレードを利益確定で終わらせたい、最悪プラスマイナス0で終わらせたいという感情から、自分都合の無計画なナンピンをして、さらに大きな含み損になってしまうことがあります。

対策:ポジションを取ったら自分のポジションのことは忘れる

エントリーしたあとにいくらの含み益がある、いくらの含み損があるという金銭感覚が正しい判断を狂わせます。エントリーした後はチャートの動きのみに集中し、いくらの含み益があるとかいくらの含み損があるということとは関係なく、切るべきところできちんとポジションを閉じることが大切です。分割エントリーなどの計画的なトレード以外ではナンピンをしないようにしましょう。

失敗6 勝つまで終われないポジポジ病

損切りした後は「早く今の損失を取り返したい!」という強い衝動が沸き上がってきます。「買ってダメだったのだから今度は売りだ!」とか「やっぱりもう一度買いだ!」という感情のままにエントリーを乱発して根拠のないトレードを繰り返し、何連敗もして気が付いたときには大きな損失を出していることがあります。

対策:損切りした後はしばらく休んで冷静になる

誰でも損失は出したくありませんが、損切りをした後はアドレナリンが出て感情的になるものです。特に初心者のうちはその感情に翻弄されて無鉄砲なトレードをしがちです。トレード中に自分が冷静か感情的かを客観的に判断するのは難しい場合があるので、損切りした後は一旦相場から離れて、冷静になるというルールを作ると良いでしょう。

失敗7 資金管理って何のこと?

資金管理について質問されたときに、私の資金管理は「これこれこういうやり方です」とすぐに言えない人は、資金管理ができていませんから、負け続けてもストップがかけられず大きな損失を出す場合があります。

対策:資金管理は損失管理

資金が増える方向の管理はそれほど気にしなくても問題ありませんが、資金が減っていく方向の管理は徹底しなければなりません。1回のトレードの損失は資金の2%までとか、1日の損失の合計は資金の5%まで、というように資金管理のルールを決め、それを守ることで最低限の資金管理ができます。

失敗8 無計画な高金利通貨のスワップ狙いトレード

買って放置しておけばスワップがどんどん貯まる!と短絡的に考えて高金利通貨を高いレバレッジをかけて買い、ポジションを放置すれば、相場の下落によってスワップが貯まるよりも早く証拠金が無くなってしまう可能性があります。

対策:スワップ狙いは低レバレッジで

スワップがたくさんもらえるということはその通貨は下がりやすいという原則をしっかりと認識し、チャート分析を行って少なくとも勢いよく下がっている相場にはエントリーしないようにし、どれだけ下がっても問題のない低いレバレッジで取引しましょう。

失敗9 いろんな通貨に手を出す

いくつもの通貨ペアを監視し、チャンス!と思えた通貨ペアにエントリーするような場合で、その通貨ペアに精通していない場合は適切な判断ができないことがあります。

対策:初心者や安定して勝てない人はトレードする通貨ペアを絞る

通貨ペアごとに動きに癖や良く動く時間帯があります。チャート形状がどれだけチャンスに見えたとしても、その通貨ペアを良く知らない場合は、手を出さない方が良いでしょう。多くの通貨ペアをトレードするより、トレードする通貨ペアを絞り込み、その通貨ペアのスペシャリストになることが安定した利益を出す秘訣です。

失敗10 難しい時間帯でも自分の都合でトレードする

仕事から帰ってきてチャートを開いてチャンスが来たように見えたのですぐにエントリーしてみたものの、相場が動かない時間帯で何時間も含み益と含み損を往ったり来たりしてただ時間ばかりがかかってしまうことがあります。

対策:相場が動く時間帯を知る

相場には動く時間帯と動かない時間帯があります。日本時間の早朝(午前6時~7時頃)、東京市場と欧州市場の間(午後3時から5時頃)、欧州市場の昼休みとNY市場が始まるまでの間(午後7時から午後9時頃)など、市場参加者が一時的にトレードをしない時間帯は値動きが小さく不規則になりがちなので、そういう時間帯を避けてトレードしましょう

失敗11 他のトレーダーの情報を鵜呑みにする

ネットで情報を発信しているトレーダーが「ドル円は買いだといっていたから買う」、「ユーロは売りだからと言っていたから売る」という他のトレーダーの情報だけを頼りにトレードすると、予想通りならなかったらどうしていいかわからなくなります。また予想通り行ったとしてもどこで利益を確定させたらよいのか判断できないことがあります。

対策:自分で判断する

他のトレーダーの意見を参考にすることは悪いことではありませんが、鵜呑みにしてはいけません。他のトレーダーの判断を参考にしたとしても、最後は自分の判断基準をしっかり持ってトレードすれば、損切りや利益確定なども迷わず判断ができます。また、情報は不完全で断片的だと考えてトレードに活用しましょう。

FXトレーダーに必要な2つのこととは?

FXのよくある失敗を繰り返さないためには、上記の対策を踏まえて以下の2つを徹底しましょう。

1 自分のトレードルールを作る

2 自分のトレードルールを守る

まとめ

FXでよくある失敗は誰でも1度は経験することばかりですが、対策を講じなければ2度も3度も繰り返すことになります。なぜそうなるのか、そしてどうすれば良いのかをもう一度確認し、同じ失敗を繰り返さないように自分を律するためのルール作りがとても大切です。

FXの失敗例11選とその対策

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