初心者必見 ファンダメンタルズ分析VSテクニカル分析 どちらが重要!?

ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析と聞くと、FX初心者はこの時点でかなり「難しそう」と感じてしまうかもしれませんがそんなことはありません。

本記事では相場分析の基本になっているファンダメンタルズ分析とテクニカル分析をできるだけわかりやすく解説し、結局トレーダーはどうすれば良いのかについてその大まかな流れも解説します。

それでは最初にファンダメンタルズ分析についてです。

目次

ファンダメンタルズ分析はこれだけ押さえておけばトレードできる!

ファンダメンタルズ分析は、経済や景気の大まかな方向を理解するための分析方法です。アメリカは景気がいい、とか、日本は景気が悪い、ということを相場的にはアメリカはファンダメンタルが強い、日本はファンダメンタルが弱い、と表現したりします。

ただ、相場の世界では「なんとなく景気がいい」とか「なんとなく不景気だ」と言っているわけではなく、きちんとした数値に基づいてファンダメンタルの良し悪しは判断することができます。雇用者の増減、賃金の増減、金利の増減、物価の増減などさまざまな景気や経済状況を表す数値があり、そういう数値をまとめて経済指標と呼びます。

経済指標は発表スケジュールが決まっていて、その中でも重要な経済指標の発表には世界中のトレーダーが注目します。そして発表された数値によって相場が急激に大きく変動する可能性があり、そこがトレードチャンスにもなります。

常に多くのトレーダーが注目している経済指標としては主要国の政策金利とアメリカの雇用統計があります。この二つは経済指標のビッグボスのような存在で最低限これだけチェックしておけば、あとはそれほど気にしない、というトレーダーも多いと思います。

またその時の相場が注目している経済指標も相場を大きく動かす要因になります。例えば原油価格が高騰していれば産油国の要人発言や産油量調整のニュース、戦争が起きていれば関連国の経済指数が注目されます。その時の相場が何に敏感になっているか、何に対して反応しているかを知れば、その情報を得ることで基本的なトレード方針が見えてきますから、その時の相場が注目している情報は見逃さないようにしましょう。

相場が注目している材料は、経済ニュースや為替ニュースで取り上げられることが多いので、定期的にニュースを見ていれば簡単にわかります。

トレーダーにとってこれだけは外せないファンダメンタルズ分析とは?

トレーダーはいつどのような経済指標が発表されるのかを知ることが大切です。そして経済指標の発表はスケジュール化されていて、さまざまなサイトで情報を入手することができます。

検索サイトで「経済指標カレンダー」で検索すればたくさん見つかります。

そして毎日経済指標カレンダーを見て重要な経済指標が何日の何時に発表されるのかを確認しましょう。間違っても重要経済指標の直前にポジションを取ったりしないようにするためでもあります。

チェックする最も重要な指標は以下の3つです。

  • アメリカの雇用統計
  • アメリカの政策金利
  • イギリス、EU、日本の政策金利

これ以外の指標は無視しても良い、というわけではありませんが、無視したとしてもトレードは可能です。ただし、この3つを無視すると、大きなトレードチャンスを逃したり、急激な相場変動にあたふたする可能性があります。

そしてトレーダーはこの3つが発表される前までに以下のことをしておく必要があります。

  1. ポジションを持っている場合はポジションを軽くするか、ストップの位置を見直す。
  2. ポジションが無ければこの3つの発表当日や、発表直前は新規ポジションは取らない。

これがトレーダーがファンダメンタルズ分析で最低限やらなければならないことです。

まとめると、トレーダーにとってのファンダメンタルズ分析は、重要な指標や金利の発表時に相場がどのように反応するのかを観察することです。そしてその後相場がどう反応したのかによって相場の流れが変わったのか、継続なのか、加速したのか、影響があったのかなかったのか、を判断し全体的な相場の流れを掴むことで、基本的なトレード戦略が立てられます。

では次にテクニカル分析を見ていきましょう。

トレーダーがテクニカル分析を活用する上で絶対に押さえておかなければならない基礎中の基礎「ダウ理論」

いくらいろんなテクニカルインジケーターを駆使したとしても、これを知らなければ意味がない、というくらい重要な相場分析の基礎中の基礎が「ダウ理論」です。そしてここではダウ理論の中のトレーダーにとって最重要項目を押さえておきます。

その最重要項目とは「トレンドは明確な転換サインが現れるまでは継続する」です。

なぜトレンドが重要なのか?そしてそもそもテクニカル分析の目的とは?

結論から言えば、トレンドが重要なのはトレンド相場が一番簡単に効率よく利益を上げられる相場だからです。そしてテクニカル分析はどこで売買するかを導き出す方法です。

つまり、トレンド相場のどこで売ったり買ったりしたら一番儲かるのかについて分析して判断するのがテクニカル分析なのです。また、いつどこからトレンドが始まり、どこで終わったのかを教えてくれるのもテクニカル分析です。したがってテクニカル分析をマスターすれば、いつどこで売買していつどこで止めればよいのかもわかるので、トレードするための必要な情報がテクニカル分析によって手に入るといっても良いでしょう。

では次にどのようにテクニカル分析を行えば良いのか、大まかな流れついて見ていきましょう。

テクニカル分析の手順とその方法。最低限これだけは押さえておこう!

まずトレンドの定義です。トレンドは2種類あり、ある一定期間において高値が切り上がり、安値も切り上がっている状態を上昇トレンド、高値が切り下がり、安値も切り下がっている状態を下降トレンドと定義します。

上昇トレンド
上昇トレンドの形を示すイラスト

チャートでこのトレンドを見つけることが稼ぎやすい相場を見つけるための第1歩です。このような形をチャートで見つければ、具体的な売買サインを見つけるためのテクニカル分析の次のステップに進むことができます。

テクニカル分析を支えるテクニカルインジケーターの種類を理解しよう。

テクニカル分析を行うために便利なツールにテクニカルインジケーターがあります。その数は何十種類もあり、大きく分けてオシレーター系とトレンド系に分かれます。

オシレーター系テクニカルインジケーターとは

オシレーター系のテクニカルインジケーターは、簡単に言うと相場の売られすぎや買われすぎを示すインジケーターで、逆張り指標と呼ばれたりします。したがって上がったり下がったりするようなレンジ相場で高い効果を発揮しますが、逆にトレンド相場ではうまく機能しない側面もあります。代表的なオシレーター系テクニカルインジケーターとしては、RSI、ストキャスティクス、RCI、ピボットなどです。

例)RSI

チャートの下のサブウインドウに表示されているのがRSIで80以上では買われすぎ、20以下では売られすぎと判断し、売買のサインとして活用します。

RSIのサンプル
RSIのサンプル画像

トレンド系テクニカルインジケーターとは

オシレーター系に比べてトレンド系のテクニカルインジケーターは、トレンドを示すインジケーターでその名の通りトレンド相場で威力を発揮しますが、上下に動くようなレンジ相場は苦手です。代表的なトレンド系テクニカルインジケーターとしては、移動平均線、モメンタム、パラボリック、ボリンジャーバンドなどがあります。

このようにオシレーター系のインジケーターとトレンド系のインジケーターはそれぞれの長所短所が逆転していることから、トレンド相場ではトレンド系のインジケーター、レンジ相場ではオシレーター系のインジケーターを使ってトレードすることがテクニカル分析の一つのポイントです。

例)移動平均線

移動平均線は平均値の期間を任意で設定できるので、複数本の移動平均線を同じチャートに表示することができ、それぞれの移動平均線とローソク足の位置や、移動平均線同士の交差などから売買サインを読みとることができます。

また移動平均線は他のテクニカルインジケーターの基礎となっている概念でもあるため、FX初心者はまず移動平均線を使ったテクニカル分析をおすすめします。

移動平均線のサンプル
移動平均線のサンプル画像

その他のインジケーター

トレンド系にもオシレーター系にも分類できないテクニカルインジケーターもあります。一目均衡表やフィボナッチリトレースメントやフィボナッチエクスパンションなどが有名で、多くのトレーダーが活用しています。

例)一目均衡表

一目均衡表は日本人が考案したテクニカルインジケーターですが、世界中で広く使われています。複雑に見えますが使い始めると非常に便利なテクニカルインジケーターで、為替、株、仮想通貨などすべてのチャートで相場分析が可能です。

一目均衡表サンプル
一目均衡表のサンプル画像

このようなテクニカルインジケーターによって相場のさまざまな動きが視覚化され、ぱっとみただけでいろんな判断ができるようになります。

テクニカルインジケーターの使い方や具体的なトレード手法は別記事で詳しく解説しますが、ここではテクニカル分析の背景にはダウ理論という基本的な考え方があることをしっかりと理解しておきましょう。

まとめ

本記事ではトレーダーにとってのファンダメンタルズ分析とは相場の大きな流れを掴むためのもので、テクニカル分析は具体的な売買の場所やタイミングを導き出す方法ということが理解できたと思います。

トレーダーが安定して利益を上げられるようになるためにはこの二つの基本的な相場分析は非常に重要ですから、それぞれの役割をしっかりと理解しておきましょう。

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