スキャルピングの基本から、勝てるスキャルピング手法を構築するために必要なコツや勝ち方について、具体例を用いて分かりやすく解説します。
スキャルピングの基礎知識
スキャルピングは、数秒から数分で完結するエントリーから決済までのトレード手法です。まずは、スキャルピングに必要な基礎知識を見ていきましょう。
スキャルピングをする際、海外FX会社がおすすめな3つの理由
- 国内FX会社ではスキャルピングが制限されることがある
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国内FX会社の多くはDD方式を採用しており、短時間で多量の取引を社内ディーラーが処理しきれない場合、会社の損失に繋がる可能性があるため、スキャルピングを禁止するルールがあることが多いです。一方、海外FX会社はNDD方式の会社が多く、スキャルピングに制限がないことが多いため、自由に取引できます。
- 急激な相場変動でも追証なし
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海外FXはゼロカットシステムを採用しており、急激な相場変動でも追証が発生しないため安心して取引が出来ます。
- ハイレバレッジで効率アップ
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海外FXは入金ボーナスや口座開設ボーナスなど多彩なボーナスを使い、高いレバレッジと組み合わせることで非常に資金効率が良くトレードできます。
スキャルピングのメリットとデメリット
次にスキャルピングのメリットとデメリットについて見ていきます。トレーダーのライフスタイルや性格にスキャルピングのメリットが合致すると勝ちやすくなりますから各自チェックしてみてください。
すきま時間でトレードができる
スキャルピングはエントリーから決済までの時間が数秒から数分であり、長時間の拘束がありません。そのため、時間が限られた人にとって短時間でトレードができるスキャルピングは魅力的です。
ストレスが比較的少ない
デイトレードやスイングトレードでは、ポジションを持って外出することがストレスになります。しかし、スキャルピングはポジションを持つ時間が短いため、ストレスが大幅に軽減できます。
短期間で資金と経験値アップ
1回のトレードが短く、1日に多くのトレードができるため、速く結果を出すことができます。海外FXではレバレッジが高められるため、短期間で大きな利益や経験を積むことが可能です。
損切りの判断が大切
スキャルピングでは損切りの判断が速く行われる必要があり、遅れると大きな損失が出ることがあります。損切りが遅れるとリスクリワードが悪化し、資金増加の妨げとなる可能性があります。
集中力が必要
短時間でエントリーと決済を繰り返すため、高い集中力が求められます。他のことに時間を割くことはトレードの成果に悪影響を及ぼします。
相場が動かない時間帯は難しい
時間帯によっては相場が動かないことがあり、スキャルピングが難しくなります。そのような時間帯が続くと勝率が下がり、集中力にも影響が出ることがあります。
トレード中はチャートを見ていなければならない
短期間で決断が求められるスキャルピングでは、トレード中はチャートに目を離さないようにする必要があります。
FXで勝てるスキャルピング手法を作るために
ここからは、勝率を上げるためのスキャルピング手法について解説します。勝てないトレーダーはこの機会にスキャルピング手法を見直してみましょう。
トレードする時間帯を選ぶ
スキャルピングを行う際、相場が活発な時間帯を選ぶことが重要です。相場が活発に動かない時はランダムな動きが多く、突発的な動きも出やすいため勝率もリスクリワードも下がる傾向があります。
相場が活発に動く時間帯は日本時間で以下の通りです。
午前8時半~午前11時
東京時間の午前中で、株の取引が始まる少し前から動きだすことがあります。特に五、十日の午前10時前には中値に向けたドル買いの動きが出ることが良くあります。
午後4時~午後7時(冬時間は午後5時~午後8時)
欧州市場が参入し、大きな値動きが見られやすい。
午後9時~午前0時(冬時間は午後10時~午前1時)
欧州に加えてNY市場が参入し、午後9時半(夏時間)には米国の指標発表が多く、相場が大きく動く。
スキャルピングに適したFX会社を選ぶ
スキャルピングをするためにはFX会社選びも重要です。以下の項目に当てはまる会社を選ぶと良いでしょう。
- スキャルピングを禁止していない
- 高いレバレッジ(海外FX)
- ゼロカットシステムを採用している(海外FX)
- 高い約定力
スキャルピングで勝つために必要なトレードルールの設定
スキャルピングでは瞬時の判断と行動を求められるので、チャートを見ながらじっくり考えたり分析する時間がありません。したがって、事前にエントリーのルールと決済のルールを決めておけば、判断してから行動するまでの時間を短くできます。決めなければならないルールはエントリー、損切り、利益確定についてのルールです。
ルールの一例を下記に示します。
エントリールール
- 1分足チャートではらみ足が出たらエントリー
- トレンドラインをブレイクしたらエントリー
- 直近高値や安値をブレイクしたらエントリー
など
損切りルール
- マイナス5pipsで損切り
- 前の足の高値や安値を超えたら損切り
- ポジションを保有して10分以上経過したら損切り
など
利益確定ルール
- 10pipsの含み益で利益確定
- 含み益があり、相場の動きが止まったら利益確定
- ポジションを保有して10分以上経過したら利益確定
など
ルールを決めておくことで、トレーダーはエントリーから決済までルールに従い、迅速に判断と行動ができます。
スキャルピングで勝つコツを理解する
スキャルピングで勝つためのコツを以下に解説します。
- エントリーパターンを決める
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実際にいろんなスキャルピングをやってみて勝率の良い勝ちパターンを見つけます。例えば、ドル円の直近高値ブレイクで勝率が80%あれば、そのパターンだけを狙ってトレードします。勝てるパターンが見つかったということは、その手法がその相場の動きに合っているので、同じパターンのトレードを繰り返せば安定して勝ち続けることができます。
- 適切な通貨ペアを選択する
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今の相場ではどの通貨が最も活発に取引されているのかを分析し、その通貨をトレードします。活発に取引されているということは相場が大きく動くことを意味しているので、スキャルピングのチャンスがたくさんあります。また、時間帯によって良く動く通貨ペアと動かない通貨ペアもあり、例えば東京時間はユーロドルやポンドドルなどの欧州通貨系はあまり動かない傾向がありますが、ドル円は活発に動く、などの相場の特性も理解しておきましょう。
- ルールを守る
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ルールを守っていれば瞬時に判断し行動できます。もし、ルールに従ってトレードしていて勝率が下がってきたり、リスクリワードが悪くなってきた場合はルールを見直します。トレード中には判断基準を変えないで淡々と同じルールに則ってトレードを繰り返せば、信頼できるトレードデータが蓄積され、そのデータを分析すれば、勝率や利益率を上げるためのルールを変える方向性がわかります。そしてルールを変えたら、新しいルールに則ってまた淡々とトレードを繰り返します。
スキャルピングで勝てない原因と対策
FXで人気のトレード手法、スキャルピングは短時間でトレードが完結し、時間効率も資金効率も高いと言われています。しかし、勝てないトレーダーも多く、その原因とコツを見ていきましょう。
スキャルピングで勝てない時のよくあるパターンは、損切りが遅い、もしくは、決められた場所で損切りができなかったばかりに含み損が想定を大きく超えてしまうことです。マイナス5pipsで損切りと決めていたらマイナス5pipsで損切りしなければなりません。トレーダーが損切りできない理由は、もう少しガマンしたら含み益になるかもしれない、という期待ですがスキャルピングではそのような期待は大きな損失に繋がります。
マイナス5pipsの損切りができず、ガマンした結果マイナス50pipsで損切りしてしまったというトレードが1回でもあれば、10連勝で5pipsの利益を積み上げてきたとしてもたった1回のトレードでそれまでの利益をすべて失ってしまうことになります。1回の損切りができないばかりに勝率90%でも利益がでないということにならないように十分注意しましょう。
まとめ
スキャルピングは短時間でトレードが完結する時間効率も資金効率も高いトレード手法で、スキャルピングの勝ち方で大切なことはルールを事前に決めてそれを守ってトレードすることです。そして勝てるパターンを見つけてそれを繰り返せば、安定してスキャルピングで利益を出すことができるでしょう。
また、勝てない原因を把握し、適切な対策を行うことが成功への鍵となります。損切りルールの徹底や自分に合った手法の選択など、コツを押さえて利益を上げましょう。