海外FXと国内FXにはさまざまな違いと特徴があります。特に海外FXについては正しく理解すればそのメリットを有効に活かすことができます。ここでは海外FXと国内FXの違いと特徴についてわかりやすく解説し、最後にどのようなトレーダーが海外FX向きか、国内FX向きかもご紹介します。
海外FXと国内FXを比較するポイントは?

トレーダーが海外FXと国内FXのどちらかを選ぶときに考慮するべき点は次の4点です。
- 特典やボーナス
- レバレッジ
- ゼロカットシステムと追証
- 税金
では順番に見ていきましょう。
特典やボーナスについて
国内FXも特典キャンペーンを行っていますが、海外FXのボーナスキャンペーンは国内FXの特典キャンペーンにくらべて非常に魅力的です。海外FXには入金額の100%や200%を証拠金として使えるようになる入金ボーナスや、口座開設をするだけで証拠金として使える口座開設ボーナス、その他にもさまざまなボーナスプログラムが用意されています。
例えば100%入金ボーナスを利用して10万円入金すれば、10万円のクレジットがボーナスとして付与され、入金した10万円と合計して20万円を証拠金として使ってトレードすることができます。口座開設ボーナスも口座を新規で開設するだけで、数千円から数万円のボーナスをクレジットとしてもらえるので、口座開設後一切入金をしなくてもリアルでトレードを始めることも可能です。
このように資金効率を高めたい場合は、海外FXのボーナスプログラムは大きなメリットがあります。
レバレッジについて
個人口座の場合、国内FXは最大レバレッジが25倍と制限されていますが、海外FXにはそのような制限はありません。実際に海外FXの多くは数百倍から数千倍という非常に高いレバレッジでの取引が可能です。
高いレバレッジは利益が出れば大きいのですが、損失も大きくなるため適正なリスク管理が必要ですが、そのリスク管理を行うスキルがあるトレーダーはリスクを小さく抑えつつ、大きな利益を短期間で出すことができます。

ゼロカットシステムと追証について
国内FXではポジションを持っていてストップオーダーが設定されていたとしても相場の急変によって口座の残高がマイナスになることがあります。そのマイナスは追加入金によってゼロにする必要があり、その追加入金のことを追加証拠金(追証)と言います。
それに対して海外FX会社の多くはゼロカットシステムを採用しています。ゼロカットシステムとは、相場の急変により口座の残高がマイナスになった場合でも、FX会社が一定の手続きを経て残高をゼロにしてくれる仕組みなので追証はありません。口座の残高以上の損失を被るリスクはないため、相場が急変したときでも損失は最悪でも口座残高までに限定されるという安心感があります。
税金について
国内FXの場合の税率は申告分離課税で一律20.315%で繰越控除が認められています。千万円単位の利益が出た場合は、累進課税よりも申告分離課税の方が税金が安くなる場合があり、節税メリットがあります。また、繰越控除はその年に出た損失を3年間繰越して翌年の利益と相殺することができるので、相殺が終わるまで最長3年間は節税が可能です。
海外FXの場合は総合課税なので一般所得と同じくすべての利益が累進課税の対象で、利益額に応じて納税額が変化します。ちなみに所得税は所得額に応じて5%~45%の割合で課税されます。また、繰越控除はありませんから、今年大きな損を出したとしても来年の利益と相殺することはできず、単年度ごとの利益に対して税金がかかります。
海外FXについての4つの誤解ポイント
FX会社選びは漠然と国内FXの方が安心とか、海外FXはなんとなく不安というような不確かな要素によって海外FXでトレードすることによって得られる大きなメリットを逃してしまっている場合も多いと思います。ここでは、海外FXについて正しく理解していない人がよく誤解しているポイントを順に見ていきましょう。
英語力が必要でしょ?
海外FXの多くは日本語に対応しています。また、日本人スタッフがカスタマーサポートをしている海外FX会社もあり、口座開設から入出金、その他質問や相談などのやり取りはすべて日本語で行うことが可能です。
海外FXを日本人が利用することって法的に問題ないの?
問題ありません。日本に居住している日本人が海外FX会社に口座を開設してトレードすることに違法性はないので安心して活用できます。
ハイレバレッジって危険じゃないの?
ハイレバレッジでトレードすれば、利益が大きくなると同じように損失も大きくなります。適切なリスク管理をしないでトレードすれば損失が出た時に証拠金が大きく減ってしまうことがあるかもしれません。しかし、それはハイレバレッジトレードが問題だからではなく、トレーダーのリスク管理が適切に行われないことが問題なのです。リスクを適切に管理してトレードすれば、ハイレバレッジのトレードはリスクを小さく抑えつつ大きな利益を得られるメリットがあります。
海外FX会社の信頼性が心配?
海外FX会社が金融ライセンスを所有していなければ確かに心配でしょう。ただ海外FX会社の拠点がある国の金融ライセンスを取得し、顧客の資金を分別管理や信託保全をしている会社であれば、国内FX会社と比べても信頼性は変わらないと言えるでしょう。ただ、拠点が日本国外にあるというだけです。
また、国内FX会社よりも長く運営している海外FX会社も多く、世界中のクライアントから数十万、数百万という数の口座を持っていて、十分信頼できるレベルの海外FX会社も多数存在します。
ユーザーがよく気にする入出金についてもさまざまな入出金方法に対応していて、国内銀行送金で入出金ができる場合もあり、入出金処理が非常に迅速に行われていて安心できます。
どんなトレーダーが海外FXを使うべき?逆に国内FX向きのトレーダーは?

海外FXと国内FXを比べた時に、「こっちの方が良い、優れている」と一概には言えません。なぜかというと、トレーダーの重視したい点によって変わるためです。どんなトレーダーが海外FX会社に向いているのか、国内FX会社に向いているのか、その一例を紹介します。
海外FX向きのトレーダー
- 適切なリスク管理ができるトレーダー
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海外FXを利用する場合のメリットの一つが高いレバレッジと豪華なボーナスです。この二つを最大限に活用するために必要なことは、リスクを小さく抑えることです。高いレバレッジをかけたポジションを保有すれば、損切りも利益確定も大きくなりますから、損切りを小さく、利益確定を大きく伸ばすトレードスタイルが必要です。また、ポジションに含み益があり、相場にトレンドが出てさらに利益が大きくなっていくような場面では、積極的にポジションを追加して利益を何倍にもすることができるのも、ハイレバレッジで証拠金に余裕があるから出来る手法です。
- 小資金を短期間で大きくしたいトレーダー
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下の表は自己資金10万円・100万円で、最大どのくらいの金額のポジションが取れるかを比較したものです。
証拠金 国内FX
レバレッジ25倍 海外FX
レバレッジ500倍 海外FX
レバレッジ1,000倍10万円 250万円 5,000万円 1億円 100万円 2,500万円 5億円 10億円 海外FXでは高いレバレッジを効かすことが出来るので、如何に資金効率が良いか表を見ると一目瞭然です。また、入金している自己資金を少なくしてレバレッジを使っていれば、損失が出た場合もゼロカットシステムにより追証はないので証拠金以上の損失は発生しません。
さらに、入金ボーナスのキャンペーンが開催されている場合は、ボーナスを活用すればより効率的に資金を運用できると同時にリスクを小さく抑えることも可能です。
国内FX向きトレーダー
豊富な資金があり、短期間で大きな利益を得ることを目的としていないトレーダーで、年間利益が千万円単位の場合は申告分離課税によって税率は累進課税よりも低く抑えることができる可能性があるため国内FXがおすすめです。
まとめ
海外FXも国内FXもそれぞれの特徴があり、どちらが良いとか悪いということではないことが分かったでしょうか。トレーダーは自身の資金計画や資金規模を考慮して、メリットの多い方を選択すると良いでしょう。