初心者必見!トレードルールの作り方を徹底解説

初心者必見。トレードルールの作り方

トレードルールはありますか?と聞かれてあいまいにしか答えられないトレーダーは意外に多いかもしれません。しかし、トレードルールはFXで資金を増やし続けるために非常に重要な要素の一つです。本記事ではトレードルールの重要性と具体例や作り方について詳しく解説します。

目次

トレードルールとは?

トレードルールとは、FXトレードに関する決めごとで、大きく分けて4つのジャンルがあります。

  • エントリーのルール
  • 利益確定、損切りのルール
  • 資金管理のルール
  • メンタル管理のルール

このルールをあらかじめ決めておくことでトレーダーは大きなメリットを得られますので、最初に「なぜトレードルールが必要なのか」から見ていきましょう。

トレードルールを作る理由とは?

クエスチョンマーク

FXでは勝率100%はなく、勝ったり負けたりしながら長期的に資金を増やすことができれば勝ちトレーダーです。そのためには安定したトレードをする必要があります。

安定したトレードとは、勝率やリスクリワードが大きく変化せず、資金が増えている状態です。

つまり、そのままトレードを続けていけば資金が増えていくということがデータから推測できるような再現性のあるトレードを継続することが大切で、そのためにはトレードルールを決めてそれを守ってトレードすることが必要です。

逆にルールがなく、その場その場の判断でトレードすると、なぜ勝っているのか、なぜ負けているのかがわからなくなり、過去トレードを検証するためのルールがないため、負けている場合にはどうやったら勝てるようになるのかを検証する手だてがないことになります。またなぜ勝っているのかもわからないため、再現性のあるトレードができないデメリットもあります。

このようなことを防ぐためにもトレードルールを作り、それを守ってトレードすることで、過去検証ができるようにし、さらにトレード成績を向上させるための足がかりとすることができます。

エントリーのルール

エントリーに関しては、以下の3つのルールを決めます。

  • 取引通貨ペアを決める
  • 取引時間や取引時間軸を決める
  • エントリーのロジックを決める
信号

1 取引通貨ペアを決める

特に初心者は主要通貨ペア同士の通貨ペアを選ぶと良いでしょう。ドル、ユーロ、円、ポンド、豪ドルといった通貨同士のペアであれば、その通貨に関する情報も豊富でタイムリーに入手することができます。また、取引量も多いため注文が安定して約定するというメリットもあります。

2 取引時間や取引時間軸を決める

取引時間はトレーダーの生活のリズムを第一優先で考えます。特に兼業トレーダーは仕事中や深夜などの時間帯にトレードすることで、仕事や日常生活にさまざまな悪影響を与えるため継続することが難しくなります。仕事や日常生活に影響を出さない時間に集中してトレードする時間を作り、その時間内でエントリ―から決済を完結させるか、逆にスイングトレードのように数日ポジションを保有するスタイルを選ぶと良いでしょう。

エントリーのロジックを決める

エントリーのロジックは非常にたくさんあります。テクニカル指標を使う方法や水平線を使う方法、さらにチャートパターンを使うなどさまざまな方法が考えられますが、自分の過去トレードの中からもっとも勝率の高いエントリーパターンを1つか2つ抜き出して、それを中心にエントリールールを作ると安定したトレードに繋がります。

利益確定、損切りのルール

利益確定と損切りのルールを決めるためにはリスクリワードを考える必要があります。勝率50%でリスクリワード1:1(損切り1に対して利益確定1)であれば、資金は増えません。従って資金を増やすためには勝率を上げるか、リスクリワードを上げなければならないので、リスクリワードを1:1以上になるように設定することが大切です。

ただし、リスクリワードが1:3以上になると、相場によっては勝率が大きく下がってしまうこともあるので、最初は1:1.5から1:2くらいに設定すると良いでしょう。

また損切り額については次の資金管理のルールに則って許容損失額を決めます。

資金管理のルール

通貨と計算機
通貨と計算機のイラスト

資金管理のルールとは損失管理のルールのことです。つまり、1回のトレードで証拠金の何パーセントの損失を許容するのか、また1日のトレードで証拠金の何パーセントまでの損失を許容するのか、1週間では、1ヵ月ではという具合に、トレードの時間軸に応じて許容する損失額を決めておきます。トレード中に決められた損失額に達したら、その後はトレードを休むことでそれ以上の損失が出ることを防ぐことが目的です。

メンタル管理のルール

メンタルは目に見えずデータ化できないためルールを作ることとそれを守ることが難しいのですが、他のルールと同じくらい重要でもあります。

例えば、連勝しているようなときは自信過剰になったり、集中力が散漫になってエントリ―が雑になったりします。逆に連敗しているときは自信がなくなりエントリ―が怖くなったり、少しの含み損でも耐えられなくなって小さな損切りを繰り返してしまうこともあるでしょう。

自分のメンタルが平常心ではない場合は、そのメンタルがポジティブ過ぎてもネガティブ過ぎてもトレードには良い影響はないと考えて、まず冷静になることを第一優先としましょう。

トレードルールを活かす3つのポイント

トレードルールには3つのポイントがあります。

  • 根拠のあるルールを作る
  • ルールを守る
  • ルールを検証する
グラフ
グラフを見る人のイラスト

1 根拠のあるルールを作る

1回1回のトレードの記録をつけることで、どういう時に勝ち、どういう時に負けるのかをデータ化することができます。例えばドル円の東京時間の勝率が悪いが、ユーロドルの欧州時間は勝率が良い、というデータがあれば、ドル円の東京時間はトレードしない、というルールができ、負けが減ることで勝率は上がることが予想できます。

2 ルールを守る

トレードルールを作ったけれどもなかなか守れない、という人も多いかもしれませんが、ルールを守らなければ検証ができなくなります。つまり、どのルールをどう変えれば良いのかがわからなくなってしまうため、トレードの改善点を知るためにも一度決めたルールは徹底して守ることが大切です。

3 ルールを検証する

根拠のあるデータに基づいてルールを作り、それを守ってトレードしていても成績が良くならない、という場合はルールを見直しましょう。

過去データを検証し、どこをどう変えれば勝率が上がるのか、リスクリワードが良くなるのかを分析し、新しいルールを作ります。

トレードルールの具体例

トレードルールの具体例を紹介します。トレードルールを作ったことのない人は、この例を参考に各自のトレードスタイルとライフスタイルにあったルールを作りましょう。

メモ

エントリ―のルール

  • 欧州時間の午前中とNY時間の午前中
  • 通貨ペアはユーロドル、ポンドドル
  • 4時間足、1時間足で環境認識を行い5分足でエントリー
  • 1時間足のトレンド方向にのみ、5分足で前回高値安値から引いた水平線やカウンタートレンドラインブレイクで押し目買いと戻り売りでエントリ―

利益確定、損切りのルール

  • レジスタンスライン、サポートライン、直近高値安値の水平線を逆に抜けたら損切り
  • 利益確定は損切りの1.5倍以上でN波計算と1時間足、4時間足のポイントになる水平線で決める

資金管理のルール

  • 1回のトレードの許容損失額は証拠金の2%以内
  • 1日のトレードの許容損失額は証拠金の5%以内

メンタル管理のルール

  • トレード前に深呼吸をしてメンタルが平常心かどうかを確認し、感情が動いている時はトレードしない
  • 2連敗したら1時間以上休憩する
  • 2連勝したらその日はトレード終了

このように各項目ごとにルールを決めておき、利益が出ている限りルールを守り、成績が落ちてきたらトレードを検証し、ルールを見直し修正します。

トレードルールの作り方

それでは具体的にトレードルールを作る手順を見ていきましょう。

過去のトレードをデータ化する

まず、過去のトレードデータをデータとしてわかるようにまとめます。

メモを示す人のイラスト

1 勝率
2 リスクリワード
3 プロフィットレシオ

さらに通貨ペア別にエントリ―した時間、ポジションを持っていた時間などもデータ化することで、ルールを作りやすくなります。

過去のトレードを分析しルールを作る

過去のトレードをデータ化できたら、勝ちパターンと負けパターンを分析します。

例1:経済指標直後のトレードの勝率が25%

ルール:経済指標発表後30分はトレードしない

例2:どの通貨ペアでも押し目買いは勝率40%に対して戻り売りの勝率は80%

ルール:買いトレード禁止、売りトレードに専念する

例3:ドル円の欧州序盤の勝率が35%に対してユーロドルの勝率は70%

ルール:欧州序盤はドル円をトレードしないでユーロドルだけに集中する

例4:2連敗した後はさらに2連敗する可能性が異常に高い

ルール:2連敗したら次の市場まで休む

このように過去トレードのデータから自分の勝ちパターンや負けパターンが明確になり、負けパターントレードをしないというルールを作るだけで勝率や利益率は大きく向上します。

ルールの検証

トレードルールが出来たら、1ヶ月はそのルールに従ってトレードしてみましょう。そしてデータを集めてもう一度そのデータを分析します。データを分析したらどのルールをどう変えたら良いのかが新たに見えてくるので、ルールを見直して修正し、また1ヶ月トレードします。

このサイクルを繰り返すことで、負けるパターンでのトレードが少なくなり、勝てるパターンのトレードできるようになります。このようにルールの検証を繰り返すことでトレードが安定し、資金が増えていきます。

まとめ

トレードルールはトレーダーが安定したトレードをするために非常に重要だということが分かったと思います。まだトレードルールが出来ていない人は早速過去のトレードをデータ化するところから始めてみましょう。今まで見えなかった弱点が見つかり、勝率の高いところだけでトレードできるようになれば、あなたも確実に資金を増やすことができるトレーダーになれるのです。

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