10/14~18相場見通し:ドル円は150円にトライか、目立つ地合いの強さ

週刊マーケットニュース10月14日~18日
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先週のドル円

先週のドル円は148.7円台で始まり、147.3円台まで下落しましたが、その後は一時149.5円台まで上昇して8月2日以来2か月ぶりとなる高値を付けました。しかし、週末にかけてやや下落して149.1円台で週を終えています。

週初めは先々週に7円以上上昇したことによる利益確定売りや、三村財務官による「投機的な動きを含めて為替市場の動向を注視する」との円安牽制発言などが要因となり、ドル円は下落することになりました。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)要人の追加利下げに対する慎重な発言や、米9月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことによる米国の利下げ期待の後退などによって、その後は大きな上昇を見せました。

今週注目の経済指標

発表日時刻 (日本時間)発表国経済指標名
10/17 (木)18:00ユーロ圏9月消費者物価指数(CPI)
10/17 (木)21:15ユーロ圏欧州中央銀行(ECB)政策金利発表
10/17 (木)21:30米国9月小売売上高
10/17 (木)21:45ユーロ圏ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁記者会見
10/18 (金)08:30日本  9月全国消費者物価指数(CPI)
10/18 (金)11:00中国  7~9月期四半期国内総生産(GDP)

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

ドル円はファンダメンタルズ的に、石破首相の利上げけん制発言や、FRBによる過度な利下げ期待の後退など、ドル円の上昇につながる材料が多くなっています。また、テクニカル的にも日足チャートで25日(青)、50日(緑)の2本の移動平均線をしっかりと上抜け、MACDもゴールデンクロスしています。今週は心理的な節目である150.0円、そして100日移動平均線(紫)と200日移動平均線(赤)が位置する151.2円付近が目標になるでしょう。

ドル円チャート

ユーロドル

ユーロドルは先週に次の目標として予想した1.087付近には届かなかったものの、1.090まで急落を見せました。ファンダメンタルズ的に欧州経済の先行き不安や、ビルロワドガロー・フランス中銀総裁による、「ECBは来週予定されている政策決定会合で利下げを実施する公算が極めて大きく、またこれが最後になるわけではない」との発言などから、ユーロ売りが入りやすい状況です。

テクニカル的にも、25日(青)、50日(緑)の2本の移動平均線を下抜けており、100日移動平均線(紫)にトライしています。次の目標は200日移動平均線(赤)が位置する1.087付近ですが、17日に予定されているラガルドECB総裁の記者会見でハト派的な発言があれば、8月1日に付けた1.077付近まで下落する可能性もありそうです。

ユーロドルチャート
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