10/28~11/1相場見通し:ドル円一時153円台に、今週は乱高下に注意

FX注目マーケットニュース2024年10月28日~11月1日
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先週のドル円

先週のドル円は149円台半ばで始まり、すぐに149円付近まで下落しましたが、週の半ばには153.2円付近まで上昇を見せました。しかし、その後は値を崩して152.2円付近で週を終えています。

米国債の金利上昇に伴うドル買い圧力や、直近の高値をブレイクしたこと、円キャリートレードの再開期待などが上昇の要因となりました。日本の要人による円安牽制発言などを背景とする為替介入警戒感や、衆議院議員総選挙を控えたポジション調整などによって、週末にかけて下落したものの、米経済指標は強い結果が続いており、米経済の底堅さが示されていることから、大きく崩れそうな気配は今のところありません。

今週注目の経済指標

発表日時刻 (日本時間)発表国経済指標名
10/30 (水)18:00ドイツ7~9月期国内総生産(GDP)速報値
10/30 (水)19:00ユーロ圏7~9月期四半期域内総生産(GDP)速報値
10/30 (水)21:15米国10月ADP雇用統計
10/30 (水)21:30米国7~9月期四半期実質国内総生産(GDP)速報値
10/31 (木)未定日本日銀金融政策決定会合
10/31 (木)未定日本日銀展望レポート
10/31 (木)15:30日本植田和男日銀総裁定例記者会見
10/31 (木)19:00ユーロ圏10月消費者物価指数(CPI)
10/31 (木)21:30米国9月個人消費支出(PCE)
10/31 (木)21:30カナダ8月月次国内総生産(GDP)
11/1 (金)21:30米国10月非農業部門雇用者数
11/1 (金)21:30米国10月失業率
11/1 (金)21:30米国10月平均時給
11/1 (金)23:00米国10月ISM製造業景況指数

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

ドル円は先週予想した通り、150円への再トライを見せた後、7月31日以来の高値となる153.2円付近まで上昇しました。ファンダメンタルズ的には日銀による利上げ期待の後退や、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待の後退、円キャリートレードの再開期待など、上昇要因が多くそろっています。

テクニカル的にも、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線をしっかりと上抜け、MACDもゴールデンクロスしています。地合いは極めて強く、7月30日に付けた高値である155.2円付近を目指して上昇しそうではありますが、今週は日銀金融政策決定会合や米雇用統計など、重要な経済指標が非常に多いため乱高下に注意してください。

ドル円チャート

ユーロドル

ユーロドルは先週次の目標として予想した、1.077付近を下抜けた後に反発して週を終えました。ファンダメンタルズ的に欧州経済の先行き不透明感や、欧州中央銀行(ECB)による大幅利下げ観測、米FRBによる利下げ期待の後退、中東の地政学的リスクなど、下落要因が多くなっています。

テクニカル的にも、25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を下抜けており、MACDもデッドクロスしていて極めて弱い地合いとなっています。6月26日に付けた安値である1.066付近が次の目標になりますが、今週は重要な経済指標が非常に多いことから、ボラティリティの高まりに注意したいところです。

ユーロドルチャート
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