先週のドル円
先週のドル円は157.7円付近で始値を付け、すぐに158.1円付近まで上昇を見せました。しかし、その後は伸び悩み、2024年の最終日である12月31日には156.0円付近まで下落しました。
年明けは早々に157.9円付近まで上昇したものの、やや値を戻して157.3円付近で週を終えています。注目された12月の米ISM製造業景況指数は、市場予想を上回ったものの、ドル買いはさほど続かず、ドル高の加速は見られませんでした。
年末年始ということで市場参加者が少なく、流動性も無い状況で、全体的には明確な方向感が無い週となりました。
今週注目の経済指標
発表日 | 時刻 (日本時間) | 発表国 | 経済指標名 |
1/7 (火) | 19:00 | ユーロ圏 | 12月消費者物価指数(CPI) |
1/7 (火) | 24:00 | 米国 | 12月ISM非製造業景況指数 |
1/8 (水) | 22:15 | 米国 | 12月ADP雇用統計 |
1/8 (水) | 28:00 | 米国 | 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 |
1/10 (金) | 22:30 | 米国 | 12月非農業部門雇用者数 |
1/10 (金) | 22:30 | 米国 | 12月失業率 |
1/10 (金) | 22:30 | 米国 | 12月平均時給 |
1/10 (金) | 22:30 | カナダ | 12月新規雇用者数 |
1/10 (金) | 22:30 | カナダ | 12月失業率 |
今週注目の通貨ペア見通し
ドル円
ドル円は先週予想した通り、年末年始ということで値動きは鈍く、全体的には横ばいの値動きとなりました。ファンダメンタルズ的には日銀による利上げ観測の後退や、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測の後退、円キャリートレードの本格開始期待など、ドル円の上昇を想定させる材料が多いです。
テクニカル的にも、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜けており、地合いはかなり強いです。今週から市場参加者が戻ってくるため、上昇が再開されて160円を試しにいく展開を予想しています。
ユーロドル
年末年始の相場で大きく目立ったのが、ユーロの弱さでした。ファンダメンタルズ的には欧州中央銀行(ECB)による追加利下げ観測、ドイツとフランスの経済や政治の不透明感、米FRBによる利下げ観測の後退など、ユーロドルの下落を想定させる材料が多いです。テクニカル的にも、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を下抜けており、地合いもかなり弱いです。
1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)が視野に入ってきており、これを目指す可能性が高いと思われます。そのため、今週は積極的に戻り売りを仕掛けていきたいところです。