1/13~17相場見通し:トランプ次期大統領の政策に警戒感、ドル円は160円を試す展開か

注目マーケット分析-1/13~17相場見通し
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先週のドル円

先週のドル円は157.2円付近で始まり、早々に156.2円付近まで下落しました。その後は、週の半ばにかけて158.6円付近まで上昇したものの、週の終わりには157.2円付近までの下落を見せ、157.7円付近で週を終えています。

「トランプ次期大統領の側近が、関税の対象を重要な輸入品のみに絞ることを検討」との報道があったことで、週初めから大きく下落したドル円ですが、トランプ次期大統領が報道内容を否定したことを受けて反発し、158円付近まで上昇しました。大きな注目を集めていた米12月雇用統計は非農業部門雇用者数と12月失業率は強い数値となったものの、平均時給が前年同月比で市場予想を下回り、大きく上昇した後に一気に下落するという乱高下を見せました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
1/15(水)22:30米国12月消費者物価指数(CPI)
1/16(木)16:00英国11月月次国内総生産(GDP)
1/16(木)21:30ユーロ圏欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
1/16(木)22:30米国12月小売売上高
1/17(金)11:00中国10~12月期四半期国内総生産(GDP)
1/17(金)19:00ユーロ圏12月消費者物価指数(CPI)改定値

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

ドル円は先週予想した通り、上昇が再開されましたが、160円を試すまでにはいたりませんでした。ファンダメンタルズ的にはトランプ次期大統領が掲げる関税や減税政策によるインフレ再加速、そしてこれによる米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測の後退、円キャリートレードの本格開始期待など、上昇を想定させる材料が多いです。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜けており、地合いもかなり強いです。市場参加者が戻ってきたことで上昇も再開しており、今週は160円を試しにいく展開を予想します。

ユーロ円

先週のユーロ円は164.5円付近まで上昇したものの、週末には161.2円付近までの下落を見せるなど、積極的には買いづらい状況が続いています。ファンダメンタルズ的にはECBによる追加利下げ観測、ドイツとフランスの経済や政治の不透明感、トランプ次期大統領がNATO加盟国に国防費増加を求める方針を示すなど、下落を想定させる材料が多いです。

テクニカル的には、日足チャートでローソク足が25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を下抜け、MACDもデッドクロスしており、地合いもかなり弱いです。今週は160円を試す展開を予想します。

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