1/28~31相場見通し:ドル円一時153円台まで下落、今週は152円台を試すか

2025年1月28日〜31日の週間注目マーケットニュース
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先週のドル円

先週のドル円は156.2円付近で始まり、一時は154.8円付近まで下落したものの、その後は156.8円付近まで上昇しました。しかし、週末には値を戻し、155.9円付近で週を終えました。

週明けは155.7付近で始値を付け、一時は153.7円付近まで下落、24時現在154.4円付近で推移しています。先週は注目されたトランプ氏の大統領就任式があり、「就任初日に新たな関税を課すことは見送る」、「メキシコやカナダからの輸入品に25%の関税を課すことを検討」などの報道や、トランプ大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)に政策金利の引き下げを要請する考えを示したことなどによって乱高下がありました。

また、日銀金融政策決定会合で利上げが決定されましたが、こちらは事前にリークされていたことから、あまり大きな値動きにはなりませんでした。しかし、週明けは「中国のスタートアップ企業DeepSeekのAIモデルが米ハイテク市場に混乱をもたらす」との懸念から、大きな下落を見せています。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
1/29(水)08:50日本日銀金融政策決定会合議事要旨
1/29(水)23:45カナダカナダ銀行(中央銀行)政策金利発表
1/29(水)28:00米国米連邦公開市場委員会(FOMC)
1/29(水)28:30米国パウエルFRB議長定例記者会見
1/30(木)未定南ア南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利発表
1/30(木)18:00ドイツ10~12月期四半期国内総生産(GDP)速報値
1/30(木)19:00ユーロ圏10~12月期四半期域内総生産(GDP)速報値
1/30(木)22:15ユーロ圏欧州中央銀行(ECB)政策金利発表
1/30(木)22:30米国10~12月期四半期国内総生産(GDP)速報値
1/30(木)22:45ユーロ圏ラガルドECB総裁定例記者会見
1/31(金)22:30米国12月個人消費支出(PCE)
1/31(金)22:30カナダ11月月次国内総生産(GDP)

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

「中国のスタートアップ企業DeepSeekのAIモデルが米ハイテク市場に混乱をもたらす」との懸念が高まっており、リスク回避の動きから円高が進んでいます。現在、円買いが入りやすい状況となっています。ファンダメンタルズ的にはトランプ次期大統領が掲げる関税や減税政策によるインフレ再加速への警戒がやや緩み、これによってFRBによる利下げ観測が再燃、「DeepSeekショック」による米国株の下落への警戒感など、下落を想定させる材料が多くなってきました。

テクニカル的には日足チャートで25日(青)、50日(緑)の2本の移動平均線を下抜け、MACDもデッドクロスしており、地合いも悪化しています。まずは、200日移動平均線(赤)が位置する152.8円付近が次の目標となりそうです。

ユーロドル

ユーロドルは先週大きく上昇しましたが、週明けは上値が重い展開となっています。ファンダメンタルズ的にはECBによる追加利下げ観測、ドイツとフランスの経済や政治の不透明感、いまだ停戦にいたらないロシア・ウクライナ戦争など、ユーロドルの下落を想定させる材料が多いです。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)の2本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いはかなり回復してきました。ただし、ファンダメンタルズ的にこれ以上の上昇は難しいと考えられ、1.03台を試しに行く展開が想定されます。

2025年1月28日〜31日の週間注目マーケットニュース

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