3/24~28相場見通し:ドル円は方向感定まらず、今週もレンジ相場が続くか

2025年3月24日〜28日の注目マーケットニュース
目次

先週のドル円

先週のドル円は148.8円付近で始まり、148.2円付近まで下落した後、水曜日には150.1円台まで上昇しました。しかし、その後は一転して148.2円付近まで下落し、149.3円付近で週を終えています。

米2月小売売上高が市場予想を下回ったことが、週初の下落の要因となりました。しかし、日経平均株価の上昇などを背景に上昇し、日銀金融政策決定会合では次回の利上げ時期に関する見方が定まらず、乱高下することとなりました。

注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)は、市場予想通り政策金利の据え置きが決定されましたが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見を受け、景気減速への懸念からドルを売る動きが強まり、148円台前半へと下落しました。その後は、米新規失業保険申請件数や米2月中古住宅販売件数が強い結果となり、日経平均株価の上昇もあって上昇して週を終えています。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
3/25(火)08:50日本日銀金融政策決定会合議事要旨
3/25(火)23:00米国2月新築住宅販売件数
3/27(木)21:30米国10~12月期四半期実質国内総生産(GDP)確定値
3/28(金)16:00イギリス10~12月期四半期国内総生産(GDP)改定値
3/28(金)21:30米国2月個人消費支出(PCE)
3/28(金)21:30カナダ1月月次国内総生産(GDP)

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

先週のドル円は、149円を挟んで横ばいの動きとなりました。今週は米2月PCEが注目されますが、トランプ大統領による4月2日の相互関税や自動車関税についての発言が、ドル円に大きく影響すると思われます。

大きなイベントを終え、今週は方向感が出にくい相場になりそうです。テクニカル的には、日足チャートで50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の3本の移動平均線を下抜けていますが、MACDがゴールデンクロスし、地合いは悪いものの改善を見せています。

今週は、147円から151円付近でのレンジ相場を予想します。

ユーロ円

ユーロ円は先週予想した通り、164.2円付近まで上昇したものの、その後は反落して一時160.7円を付け、161.5円付近で週を終えています。

欧州委員会が米国の鉄鋼・アルミニウム製品への追加関税に対する対抗策の発動を4月中旬へ遅らせることを明らかにし、貿易戦争激化への懸念は少し和らぎました。しかし、トルコでエルドアン大統領の政敵であるイスタンブールの市長が拘束され、欧州経済への影響が懸念されています。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)の3本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは良いです。ただし、欧州経済の不透明感から、今週は160円から164円付近でのレンジ相場を予想します。

2025年3月24日〜28日の注目マーケットニュース

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次