3/31~4/4相場見通し:ドル円は米関税政策で乱高下、今週もレンジ相場継続か

2025年3月31日〜4月4日の注目マーケットニュース
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先週のドル円

先週のドル円は149.3円付近で始まり、木曜日には151.2円付近までの上昇を見せました。しかし、その後は一時149.7円付近まで下落し、結局その付近で週を終えています。

トランプ大統領が導入予定の相互関税について、「一部の国々が関税を減免される可能性がある」と示唆したことによる安堵感などで上昇したものの、輸入される自動車などに25%の追加関税を課すと表明したことが要因となり、一時ドル売りが進みました。

ただし、その後は「関税措置により米国の物価上昇圧力が高まる」との見方から一転してドル買いが強まり、トランプ大統領の関税政策の影響について、市場参加者の反応には迷いが見られました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
4/1(火)08:50日本1~3月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
4/1(火)12:30豪州豪準備銀行(中央銀行)政策金利発表
4/1(火)18:00ユーロ3月消費者物価指数(CPI)
4/1(火)23:00米国3月ISM製造業景況指数
4/2(水)21:15米国3月ADP雇用統計
4/3(木)20:30ユーロ欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
4/3(木)23:00米国3月ISM非製造業景況指数
4/4(金)21:30米国3月非農業部門雇用者数
4/4(金)21:30米国3月失業率
4/4(金)21:30米国3月平均時給
4/4(金)21:30カナダ3月新規雇用者数
4/4(金)21:30カナダ3月失業率
4/4(金)24:25米国パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長発言

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

ドル円は先週予想した通り、レンジ相場となりました。ただし、予想した147円から151円付近よりは狭い、149円から151円付近で推移しました。

先週はトランプ大統領の発言に振り回されましたが、今週も最大の注目はトランプ大統領による相互関税の内容となるでしょう。相互関税の税率が二転三転したり、米国の関税に対する報復措置の報道があったりすれば、乱高下する展開もあり得ます。そのため、トレンドは出にくくなるのではないかと考えられます。

テクニカル的には、日足チャートで50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の3本の移動平均線を下抜けていますが、MACDはゴールデンクロスしており、地合いはやや悪い状態です。今週は149円から151円付近でのレンジ相場を予想します。

ユーロ円

ユーロ円は先週予想した通り、レンジ相場となりました。ただし、予想した160円から164円付近よりは狭い、161円から163円付近で推移しました。先週はトランプ大統領の発言に振り回されましたが、今週も最大の注目はトランプ大統領による相互関税の内容となるでしょう。

欧州連合(EU)は4月上旬までに、米国製品に2段階に分けて報復関税を課すとしています。米国との報復関税合戦となれば、ユーロ圏の成長鈍化懸念が増し、ユーロ売りで反応しそうです。

ただし、ドイツで債務ブレーキ緩和法案が可決され、こちらはユーロ買いの要因となることから、下値も堅い展開になるのではないかと考えられます。テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは非常に良いです。

欧州経済の不透明感から、今週も160円から164円付近でのレンジ相場を予想します。

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