6/30~7/4相場見通し:ドル円一時148円台も大きく下落、今週はレンジを形成か

2025年6月30日〜7月4日の注目マーケットニュースのサムネ画像
目次

先週のドル円

先週のドル円は146.6円付近で始まり、すぐに148.0円付近まで大きく上昇しました。しかし、その勢いは一時的にしか続かず、金曜日には143.8円付近までの下落を見せ、144.4円付近で週を終えています。

22日に米国がイランの核施設3カ所を攻撃したことで中東情勢悪化への懸念が高まり、原油価格が上昇して日本の貿易赤字拡大が想定されたことから、円売りによってドル円が大きく上昇しました。

しかし、ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)副議長によるハト派的な発言や、「イスラエルとイランの間で停戦が合意された」との報道などにより、ドル円は一転して大きく下落することとなりました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
6/30(月)15:00イギリス1~3月期四半期国内総生産(GDP)改定値
7/1(火)08:50日本4~6月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
7/1(火)18:00ユーロ6月消費者物価指数(CPI)速報値
7/1(火)22:30アメリカパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言
7/1(火)23:00アメリカ6月ISM製造業景況指数
7/2(水)21:30アメリカ6月ADP雇用統計
7/3(木)20:30ユーロ欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
7/3(木)21:30アメリカ6月非農業部門雇用者数
7/3(木)21:30アメリカ6月失業率
7/3(木)21:30アメリカ6月平均時給
7/3(木)23:00アメリカ6月ISM非製造業景況指数

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

ドル円は先週予想した通り、大きな上昇を見せました。しかし、5月に付けた高値である148.7円付近にはとどかず、心理的な節目となる148.0円付近で跳ね返されることとなりました。

中東情勢は落ち着きつつあり、市場の関心は米関税政策や減税法案に移りつつあります。今のところ貿易協議で合意に至ったのはイギリスと中国のみであり、トランプ大統領が日本との自動車貿易について「あまりに不公平だ」不満を示すなど、相変わらず不透明感が続いています。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)2本の移動平均線を上抜けてはいるものの、MACDがほぼデッドクロスしており、地合いは悪化している状況です。

不透明感が払拭されるまでは方向性が出にくいと考えられるため、143円から148円の間でレンジが形成されることを予想しています。ただし、米国市場が休場であることから木曜日に発表される雇用統計では、価格が乱高下する可能性があるため、十分注意してください。

ユーロ円

週初めは「原油価格が上昇して日本の貿易赤字が拡大する」との懸念から、円売りによってユーロ円は大きく上昇しました。ただし、イスラエルとイランの停戦合意報道や、米国の先行き不透明感などから横ばいの動きに終始しました。

7月1日に予定されている6月ユーロ圏CPI速報値が市場予想を上回ることがあれば、昨年7月に付けた史上最高値である175.4円が見えてきそうです。テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは非常に良好です。

今週は節目である170円をしっかりと上抜けてくれば、175円までの上昇を狙って買いポジションを保有したいと思います。

2025年6月30日〜7月4日の注目マーケットニュースのサムネ画像

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次