先週のドル円
先週のドル円は147.2円付近で始まり、すぐに146.8円付近まで下落しました。しかし、その後は一時149.2円付近まで上昇し、148.7円付近で週を終えています。
水曜日には「トランプ大統領がパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長を近く解任する可能性が高い」と報じられたことで急落する場面がありましたが、その後トランプ大統領がこの報道を否定したため値を戻しました。
今週注目の経済指標
発表日 | 時刻(日本時間) | 発表国 | 経済指標名 |
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7/22(火) | 21:30 | アメリカ | パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長発言 |
7/24(木) | 21:15 | ユーロ | 欧州中央銀行(ECB)政策金利発表 |
7/24(木) | 21:45 | ユーロ | ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁定例記者会見 |
7/24(木) | 23:00 | アメリカ | 6月新築住宅販売件数 |
今週注目の通貨ペア見通し
ドル円
今週は重要な経済指標が少なく、日本の参議院選挙やパウエルFRB議長の進退が注目されそうです。「与党が過半数割れする」との報道もあり、所得税や消費税の減税が意識されれば、財政拡大への懸念から円売りが続く展開となるかもしれません。
また、トランプ大統領はパウエルFRB議長の進退にたびたび言及しており、FRBの独立性や金融政策への影響に対する懸念がくすぶっています。現時点では即座にパウエルFRB議長が解任される可能性は低いものの、実際に起きれば米国への信頼感が揺らぎ、利下げも意識されて大幅なドル安となりそうです。
テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)の3本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは良い状態です。今週は節目となる150円を試す展開を予想します。
ユーロ円
ユーロ円は依然として堅調に上昇を続けています。日銀による年内利上げへの期待が高まらない一方で、欧州中央銀行は今回の利下げサイクルが終了に近づいていることを明らかにしており、大幅な金利差縮小は考えづらいことが根底にあると思われます。
今週はECBによる政策金利発表がありますが、米国の関税政策の影響を受けたデータの蓄積を待つため、金利は据え置かれることが予想されています。
テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜けてはいるものの、MACDがデッドクロスしており、上昇の勢いは衰えてきた感があります。今週は175円付近までの上昇を予想しますが、あまり突っ込みすぎず慎重に押し目買いをしていきたいところです。