8/4~8/8相場見通し:米雇用統計を受けてドル円急落も下値は限定的か

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先週のドル円

先週のドル円は147.7円付近で始まり、すぐに147.5円付近まで下落しましたが、その後は堅調な上昇を見せ、一時150.8円付近まで上昇しました。しかし、金曜日には一転して147.3円付近まで大きく下落して週を終えています。

欧米間の関税協議が合意に至ったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月の利下げに明確なヒントを与えなかったこと、日銀が利上げに慎重であることなどによって、ドル円は3月以来となる高値を更新しました。しかし、金曜日に発表された米雇用統計が市場予想を下回ったうえ、6月と5月分も異例の大幅下方修正となったことから、大きなドル売り円買いが入って急落することとなりました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
8/5(火)08:50日本日銀金融政策決定会合議事要旨
8/5(火)23:00アメリカ7月ISM非製造業景況指数
8/7(木)20:00イギリスイングランド銀行(英中銀)政策金利発表
8/7(木)20:00イギリス英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
8/8(金)21:30カナダ7月新規雇用者数
8/8(金)21:30カナダ7月失業率

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

先週予想した通り、150円を試す展開となったドル円ですが、週末の米雇用統計を受けて急落することとなりました。とはいえ、日銀が利上げに慎重な姿勢を崩さず、国内政治も不透明であることから、下値は限定的になりそうです。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)の3本の移動平均線を上抜けてはいるものの、MACDがデッドクロスしており、地合いがやや悪化してきました。今週は再度節目となる150円を試す展開を予想します。

ポンド円

先週は199円から197円近辺でもみ合っていたポンド円ですが、金曜日に米雇用統計が発表されると大きく下落し、そのまま週を終えることとなりました。英国では財政への懸念から増税が避けられないとの声が高まっており、財政面の信用低下がポンド売りにつながる可能性がありそうです。

また、今週は木曜日にイングランド銀行の政策金利発表があり、0.25%の利下げが予想されています。0.5%の利下げを主張する委員が2名程度出るのではとの見方があり、これを主張する委員の数が多ければ、ポンド円のさらなる下落につながるでしょう。

テクニカル的には、日足チャートで100日(紫)、200日(赤)の2本の移動平均線を上抜けてはいるものの、MACDがデッドクロスしており、地合いが悪化しています。今週は194.2円付近に位置する200日移動平均線を試す展開を予想します。

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