先週のドル円
先週のドル円は147.2円付近で始まり、その後は横ばいの動きに終始しました。結局、147.8円付近で週を終えています。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が高まっていることによって上値が重いものの、実需の買いが下値を支えるという展開になりました。
今週注目の経済指標
発表日 | 時刻(日本時間) | 発表国 | 経済指標名 |
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8/12(火) | 13:30 | オーストラリア | 豪準備銀行(豪中銀)政策金利発表 |
8/12(火) | 21:30 | アメリカ | 7月消費者物価指数(CPI) |
8/14(木) | 15:00 | イギリス | 4~6月期四半期国内総生産(GDP)速報値 |
8/14(木) | 18:00 | ユーロ | 4~6月期四半期域内総生産(GDP)改定値 |
8/15(金) | 08:50 | 日本 | 4~6月期四半期実質国内総生産(GDP)速報値 |
8/15(金) | 21:30 | アメリカ | 7月小売売上高 |
今週注目の通貨ペア見通し
ドル円
市場では今週発表される米7月CPIと米7月小売売上高が注目されています。9月のFOMCでは今のところ約90%の確率で利下げされると予想されており、CPIと小売売上高の結果がこれに大きな影響を与えそうです。
テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)の3本の移動平均線を上抜けてはいるものの、MACDがデッドクロスしており、地合いは不明確になってきました。ただし、チャートの形状からは上昇トレンドがまだ崩れていないように見えます。7月24日に付けた安値である145.9円付近まで下がることがあれば、押し目買いを検討したいところです。
豪ドル円
先々週の米雇用統計の影響が残り、週明け早々に94.9円付近まで下落した豪ドル円ですが、その後は一時96.5円付近まで上昇するなど堅調に推移し、96.4円付近で週を終えました。
円を買う理由が乏しかった一方、豪6月貿易収支が市場予想を上回ったことや、対円でのドル売りが一服したことなどによって、豪ドル円は上昇に転じることとなりました。
今週は豪準備銀行(RBA)による政策金利の発表がありますが、0.25%の利下げがすでに織り込まれています。そのため、注目はブロックRBA総裁の発言に集まりそうです。
テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜けており、地合いが大きく改善しました。今週は1月に付けた高値である98.8円付近までの上昇を予想します。