先週のドル円
先週のドル円は147.1円付近で始まり、木曜日には一時148.4円付近まで上昇しました。しかし、金曜日には一転して一時146.6円付近まで急落し、146.9円付近で週を終えています。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が金融政策スタンスの調整が必要になる可能性に言及したことで、日米金利差の縮小が意識され、ドル円は大きく下落することとなりました。ただし、週単位で見ればおおむね横ばいの動きになったと言えます。
今週注目の経済指標
発表日 | 時刻(日本時間) | 発表国 | 経済指標名 |
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8/25(月) | 23:00 | アメリカ | 7月新築住宅販売件数 |
8/28(木) | 20:30 | ユーロ | 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨 |
8/28(木) | 21:30 | アメリカ | 4~6月期四半期実質国内総生産(GDP)改定値 |
8/29(金) | 21:30 | アメリカ | 7月個人消費支出(PCE) |
8/29(金) | 21:30 | カナダ | 4~6月期四半期国内総生産(GDP) |
今週注目の通貨ペア見通し
ドル円
注目されたパウエルFRB議長の講演はハト派的なトーンとなり、市場は9月の利下げが実施される可能性が高まったと判断し、大きなドル売り円買いが発生しました。今週金曜日に発表されるPCEが市場予想より低かった場合、利下げが実施される可能性はさらに高まります。
テクニカル的には、日足チャートで50日(緑)、100日(紫)の2本の移動平均線を上抜けてはいるものの、MACDがデッドクロスしており、地合いはやや悪いです。145円から146円まで下がると買いが入りやすいため、ここまで下がれば押し目買い、もし145円を下抜けた場合は売りに目線を変更して対応したいところです。
ポンド円
ポンド円は調整の売りに押されて下落し、その後戻りを試しましたが限定的となりました。ただし、7月CPIが総合・コア共に市場予想を上回ったことで、利下げ観測が後退し、ポンドを下支えしそうです。
テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜けていますが、MACDがデッドクロスしており、地合いはやや悪化してきました。
まずは慎重に押し目買いをし、何度も跳ね返されている200円付近で利確が手堅い戦略となるでしょう。直近の高値である200.3円付近を超えて上昇する場合は、205円付近までの上昇を見込んで再度買いを入れるのもよさそうです。