先週のドル円
先週のドル円は147.6円付近で始まり、水曜日には一時145.5円付近までの下落を見せました。しかし、その後は一転して一時148.3円付近まで上昇し、148.0円付近で週を終えています。
注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米国の利下げ再開を背景にドル売りが活発化しましたが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)が10月の利下げにコミットした発言をしなかったことからドル円は反発し、荒っぽい値動きとなりました。
今週注目の経済指標
発表日 | 時刻(日本時間) | 発表国 | 経済指標名 |
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9/24(水) | 23:00 | アメリカ | 8月新築住宅販売件数 |
9/25(木) | 08:50 | 日本 | 日銀金融政策決定会合議事要旨 |
9/25(木) | 16:30 | スイス | スイス国立銀行政策金利 |
9/25(木) | 21:30 | アメリカ | 4~6月期四半期実質国内総生産(GDP)確定値 |
9/26(金) | 21:30 | アメリカ | 8月個人消費支出(PCE) |
9/26(金) | 21:30 | カナダ | 7月月次国内総生産(GDP) |
今週注目の通貨ペア見通し
ドル円
米国のFOMCでは、年内に0.5%の追加利下げという当局者の予測中央値が示されました。しかし、パウエルFRB議長が繰り返し発言している通り、利下げペースは今後の経済指標次第になるでしょう。
今週はFRBが注目する米PCEが発表されることから、価格が大きく動く可能性もあります。自民党総裁選については、景気刺激策を掲げる高市氏がリードするようなら、円売り圧力が高まりそうです。
テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)の3本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは改善してきました。次期政権の枠組みが決まらない限りは日銀も利上げに踏み切りにくいと思われることから、円安の流れは継続しやすくなりそうです。
今週は節目である150円を目指しての上昇を予想します。

ユーロ円
先週のユーロ円はドル円と同じく、荒っぽい展開となりました。とはいえ、米国との通商協議合意によって企業の先行き不透明感が緩和されるなど、ユーロ円は今後も底堅く推移しそうです。
テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは依然として非常にいいです。今週は昨年7月に付けた高値である175.4円付近を目指しての上昇を予想します。
