11/3~7相場見通し:ドル円堅調な上昇続く、ただし短期的な調整には警戒が必要か

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先週のドル円

先週のドル円は152.8円付近で始まり、水曜日には151.5円付近までの下落を見せました。しかし、その後は一転して一時154.4円付近まで上昇し、154.1円付近で週を終えています。

「ベッセント米財務長官が片山財務相と為替について協議した」との報道などから、日銀の追加利上げが意識されて円買いが入りましたが、結果的に日銀の利上げは無く、パウエル米連邦準備制度理事会(FOMC)議長による12月の利下げ期待を牽制するような発言もあり、ドル円は上昇に転じることとなりました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
11/3(月)24:00アメリカ10月ISM製造業景況指数
11/4(火)12:30オーストラリア豪準備銀行(中銀)政策金利発表
11/5(水)08:50日本日銀金融政策決定会合議事要旨
11/5(水)22:15アメリカ10月ADP雇用統計
11/5(水)24:00アメリカ10月ISM非製造業景況指数
11/6(木)21:00イギリスイングランド銀行(中銀)政策金利発表
11/6(木)21:00イギリス英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
11/7(金)22:30アメリカ10月非農業部門雇用者数
11/7(金)22:30アメリカ10月失業率
11/7(金)22:30アメリカ10月平均時給
11/7(金)22:30カナダ10月新規雇用者数
11/7(金)22:30カナダ10月失業率

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

先週のドル円は予想した155円付近には届かなかったものの、その手前の154.5円付近まで力強い上昇を見せました。今週は本来なら米雇用統計が発表されるはずの週ですが、米政府機関が閉鎖されていることで発表延期の可能性が高まっています。

雇用統計が発表されない場合、ADP雇用統計が特に注目されるでしょう。結果が良ければ米ドルが買われ、ドル円が一段と上昇することもありそうです。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは非常にいいです。高市政権が円安是正に消極的な姿勢であることから、今週は1月に付けた高値である158.9円付近を目指す展開を予想します。ただし、上昇が急ピッチで進んできたため、一旦調整が入る可能性を考慮し、慎重に押し目買いをしていきたいところです。

豪ドル円

先週のドル円は予想した100.9円付近をやや上回り、101.2円付近までの上昇を見せました。米中閣僚協議で関税や海運料金、輸出管理など、幅広い分野で一連の合意に達したことを受けて100円台を回復し、堅調に推移しました。

今週は火曜日に、豪準備銀行による政策金利の発表が予定されています。金利は据え置きが予想されていますが、声明文でインフレリスクに強い警戒感が示されれば、豪ドル円はもう一段上昇しそうです。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは非常にいいです。

今週は昨年11月に付けた高値である102.4円付近までの上昇を予想します。

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