12/1~5相場見通し:ドル円一時155円台まで下落、今週も上値が重い展開か

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先週のドル円

先週のドル円は156.3円付近で始まり、すぐに157.2円付近まで上昇しました。しかし、水曜日には155.7円付近まで下落し、その後も上値は重く、156.1円付近で週を終えています。

週初めは日本の財政悪化懸念を背景とした円売りが入りましたが、米9月小売売上高が軟調な結果となるなど、米経済指標の弱さから12月の利下げが意識され、ドル売りが入ることとなりました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
12/1(月)24:00アメリカ11月ISM製造業景況指数
12/2(火)10:00アメリカパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長発言
12/2(火)19:00ユーロ11月消費者物価指数(CPI)速報値
12/3(水)09:30オーストラリア7~9月期四半期国内総生産(GDP)
12/3(水)22:15アメリカ11月ADP雇用統計
12/3(水)24:00アメリカ11月ISM非製造業景況指数
12/5(金)19:00ユーロ7~9月期四半期域内総生産(GDP)確定値
12/5(金)22:30カナダ11月新規雇用者数
12/5(金)22:30カナダ11月失業率
12/5(金)24:00アメリカ9月個人消費支出(PCE)

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

先週は日米の金融政策を巡る思惑が主な変動要因となったドル円ですが、今週も日米の金融政策を巡る思惑が引き続きキーポイントになりそうです。月曜日には植田日銀総裁の講演が予定されており、これまで通りの見解に終始すると思われるものの、12月の利上げ判断に関するヒントが示された場合には、大きく動く可能性もあります。

米国ではADP雇用統計や個人消費支出などの重要指標が発表される予定であり、労働市場の悪化や消費減速が確認されれば、12月の利下げが意識されることになるでしょう。ただ、12月の利下げはかなり織り込まれているため、大きく動くとすれば、好調な結果となって利下げ期待が後退する局面になりそうです。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜けてはいるものの、MACDがデッドクロスしており、地合いがやや悪化してきました。

米国の利下げが強く意識されている現状を考えると、160円付近までの大幅な上昇は難しそうであり、今週は直近の高値である157.9円付近を目指す展開を予想します。

豪ドル円

豪ドル円は豪10月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことなどから、週全体としては堅調な動きを見せました。CPIの伸びが4カ月連続で加速したことから、市場では「来年利上げに転じる可能性もある」との見方が出てきています。

利上げが意識されれば豪ドルは買われやすい状況になるため、さらなる上昇も見込めそうです。ただし、中国との関係が深いことから、米中貿易摩擦の行方には注意が必要になります。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜けてはいるものの、MACDがデッドクロスしており、地合いがやや悪化してきました。

今週は105.0円付近までの上昇を予想しますが、上昇の速さから一旦調整が入る可能性を考慮し、25日移動平均線の位置する100.9円付近で慎重に押し目買いをしていきたいところです。

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