先週のドル円
先週のドル円は156.1円付近で始まり、すぐに154.7円付近まで下落しました。火曜日は一転して156.2円付近までの上昇を見せましたが、その後は下落が続き、一時154.3円付近まで下落して、155.3円付近で週を終えています。
日本国債が売られて利回りが18年ぶりの高水準となり、「日本政府が日銀の12月利上げを容認する方針である」との報道や、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測なども重なり、週全体としてドル円は売り圧力が高まりました。
今週注目の経済指標
| 発表日 | 時刻(日本時間) | 発表国 | 経済指標名 |
|---|---|---|---|
| 12/8(月) | 08:50 | 日本 | 7~9月期四半期実質国内総生産(GDP)改定値 |
| 12/9(火) | 12:30 | オーストラリア | 豪準備銀行(中銀)政策金利発表 |
| 12/10(水) | 22:30 | アメリカ | 7~9月期四半期雇用コスト指数 |
| 12/10(水) | 23:45 | カナダ | カナダ銀行(中銀)政策金利発表 |
| 12/10(水) | 28:00 | アメリカ | 米連邦公開市場委員会(FOMC) |
| 12/10(水) | 28:30 | アメリカ | パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長定例記者会見 |
| 12/11(木) | 17:30 | スイス | スイス国立銀行(中銀)政策金利発表 |
| 12/12(金) | 16:00 | イギリス | 10月月次国内総生産(GDP) |
今週注目の通貨ペア見通し
ドル円
今週は米国の政策金利を決める米FOMCが開催され、3会合連続となる0.25%の利下げが予想されています。ただし、FRBはインフレの高止まりについても警戒しており、今回利下げしてもパウエルFRB議長の定例記者会見は慎重な姿勢のものとなりそうです。
米国の利下げ発表直後は一時的にドルが売られる可能性があるものの、相場はすでに利下げを織り込んでおり、ドル円の大幅な下落は起こりづらいでしょう。
テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜けてはいるものの、MACDがデッドクロスしており、地合いがやや悪化してきました。
今週は155円をはさんだ上下2円程度のレンジを予想します。

ユーロドル
ユーロドルは11月5日に底を付けて以来、地合いが大きく改善しています。欧州中央銀行は金利据え置き、米国は利下げという金融政策の方向性の違いが、ユーロ買いドル売りで作用しています。
ウクライナ情勢は不安材料ですが、ユーロドルは底堅く推移しやすいでしょう。
テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、200日(赤)の3本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いはいい状態です。
今週は10月に付けた高値である1.178ドル付近を目指しての上昇を予想します。


