12/15~19相場見通し:ドル円一時157円付近まで上昇、今週は雇用統計に注目

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先週のドル円

先週のドル円は155.1円付近で始まり、火曜日には157.0円付近までの上昇を見せました。しかし、その後は一転して一時154.9円付近まで下落し、155.8円付近で週を終えています。

高市政権の積極財政を背景とした円売りや、米10月雇用動態調査(JOLTS)求人件数の強い結果によるドル買いなどからドル円は上昇を見せたものの、日銀の利上げペースが速まるとの思惑や、ややハト派的だったパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言などによって下落し、週全体としては少々方向感に欠ける展開となりました。

今週注目の経済指標

発表日時刻(日本時間)発表国経済指標名
12/15(月)08:50日本10~12月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
12/16(火)22:30アメリカ11月非農業部門雇用者数
12/16(火)22:30アメリカ11月失業率
12/16(火)22:30アメリカ11月平均時給
12/16(火)22:30アメリカ11月小売売上高
12/17(水)19:00ユーロ11月消費者物価指数(CPI)改定値
12/18(木)06:45ニュージーランド7~9月期四半期国内総生産(GDP)
12/18(木)21:00イギリスイングランド銀行(中銀)政策金利発表
12/18(木)21:00イギリス英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
12/18(木)22:15ユーロ欧州中央銀行(ECB)政策金利発表
12/18(木)22:30アメリカ11月消費者物価指数(CPI)
12/18(木)22:45ユーロラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁定例記者会見
12/19(金)未定日本日銀金融政策決定会合
12/19(金)08:30日本11月全国消費者物価指数(CPI)
12/19(金)15:30日本植田日銀総裁定例記者会見

今週注目の通貨ペア見通し

ドル円

ドル円は先週予想した通り、155円を挟んでのレンジで推移しました。今週の注目は、米11月雇用統計と日銀金融政策会合です。

今回の雇用統計は、DOGE(政府効率化省)が実施した早期退職プログラムの終了や政府機関の閉鎖といった特殊な要因が重なっており、市場予想から数字が大きくぶれ、値幅が非常に大きくなる可能性があります。

日銀金融政策決定会合は0.25%の利上げが織り込まれており、植田総裁の発言に注目が集まりそうです。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜けてはいるものの、MACDがデッドクロスしており、地合いがやや悪化してきました。

今週も155円をはさんだ上下2円程度のレンジを予想します。

ユーロドル

ユーロドルは先週予想した1.178ドル付近には届かなかったものの、1.176ドル付近までの上昇を見せました。

ラガルドECB総裁は成長見通しの改善を示唆しており、ユーロ圏の利上げが意識され始めています。一方、米FRBは利下げ方向へ傾いており、米欧の金融政策の違いがユーロドルの下支えになりそうです。

テクニカル的には、日足チャートで25日(青)、50日(緑)、100日(紫)、200日(赤)の4本の移動平均線を上抜け、MACDもゴールデンクロスしており、地合いは非常にいい状態です。

今週は9月23日に付けた高値である1.182ドル付近を目指しての、じりじりとした上昇を予想します。

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