国内FXと海外FXの違いを徹底比較!どっちがいいかじっくり選ぼう

国内FXと海外FXの違いを徹底比較!どっちがいいかじっくり選ぼう

国内FXと海外FXにはそれぞれ独自の特徴、メリット、デメリットが存在し、その違いはトレードスタイルに大きく影響を与えます。本記事では、国内FX会社と海外FX会社の基本的な定義から始め、レバレッジの制限、追証の有無、入出金方法、スプレッドの狭さ、税金の区分など、両者の違いを徹底的に比較します。安全性やおすすめの会社についても詳しく解説しているので、自分に最適なFX会社を選ぶ参考にしてください。

目次

国内FX会社と海外FX会社の定義

国内FX会社と海外FX会社の定義
情報を確認しているイメージ

国内FX会社と海外FX会社の違いを確認するには、それぞれの定義を知っておく必要があります。まずは、国内FXと海外FXがどのような区分で分けられているのかを理解しましょう。

国内FX会社とは?

国内FX会社とは、日本国内に拠点を持ち、金融庁の許可のもとでサービスを提供するFX会社です。主に国内在住の方を対象にして、外国為替取引サービスを展開しています。投資家保護のために信託保全やレバレッジの規制などが施されており、安全に取引を行うことが可能です。

国内FX会社は、取引ルールや税制、サポート面で海外FX会社と異なる点が多く、これらの違いは投資家にとって重要な判断基準となります。初めてFX取引を行う方の多くが、これらの安心感から国内FX会社を選択する傾向にあります。

海外FX会社とは?

海外FX会社とは、その運営拠点が海外にあるFX会社です。日本の金融庁の規制の対象外であるため、国内FX会社とは異なる取引ルールを採用しています。口座開設を希望する場合、必要書類を提出し、海外の運営会社による審査を経る必要があります。

海外FX会社の特徴は、ハイレバレッジ取引やゼロカット、豪華なボーナスキャンペーンなどです。ハイレバレッジ取引はリスクがあるものの、ゼロカットを採用することでリスクを限定的にするなどの制度をとっています。

一部の情報では「金融庁の許可がないと危険」とされていますが、これは誤解です。金融庁の許可は国内FXの基準に関するもので、海外FXは日本の金融庁の許可なしで運営できます。つまり「金融庁の許可がない」ということが「違法」とは限らないということです。

インターネット上の過度な警告に惑わされず、海外FXの利用を検討しましょう。

国内FX会社と海外FX会社の違いを比較

国内FX会社と海外FX会社の違いを比較
口座を確認しているイメージ

それでは、国内FX会社と海外X会社とでは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。下記5つの観点から、それぞれの違いを比較していきましょう。

レバレッジの制限に関する違い

国内FX会社と海外FX会社の最も顕著な違いの一つは、レバレッジの制限です。国内FXでは、金融庁の規制により、提供されるレバレッジは最大25倍までに限定されています。レバレッジ制限は、日本のFXサービス提供企業が金融庁の許可を受ける際の条件の一つとなっているため、避けることはできません。

個人が店頭FX取引を行う際は、通貨ペアの種類を問わず、取引金額に対して4%以上の証拠金を差し入れ、維持する必要があります(レバレッジに換算すると25倍以下となります。)。

出典:金融庁「外国為替証拠金取引について」

一方、海外FX会社は金融庁の許可を必要としないため、レバレッジに関する制限がありません。結果として、海外FXでは業者によって異なりますが、数百倍から数千倍のレバレッジを提供しています。

ハイレバレッジは、小さな相場の変動でも大きな利益または損失を生む可能性があり、自己資本比率を下げての取引が可能になります。無理にハイレバレッジを利用するのではなく、自身のリスク許容度を考慮して適切なレバレッジを選択しましょう。

追証(追加証拠金)の有無

追証(追加証拠金)の取り扱いも国内FXと海外FXの間にある大きな違いです。国内FXでは、レバレッジを利用した取引において証拠金維持率が業者の定める水準以下に低下した場合、追証が発生します。強制ロスカットが発生した際にも、国内FXでは追証が求められることがあります。

第三十九条 金融商品取引業者等は、次に掲げる行為をしてはならない。

二 有価証券売買取引等につき、自己又は第三者が当該有価証券等について生じた顧客の損失の全部若しくは一部を補填し、又はこれらについて生じた顧客の利益に追加するため当該顧客又は第三者に財産上の利益を提供する旨を、当該顧客又はその指定した者に対し、申し込み、若しくは約束し、又は第三者に申し込ませ、若しくは約束させる行為

出典:e-Gov

対照的に、海外FXでは多くの業者が「ゼロカットシステム」を採用しています。ゼロカットシステムにより、投資家は証拠金以上の損失を被るリスクがなく、追証が発生することはほとんどありません

ただし、ロスカットが発生する証拠金維持率は業者によって異なるため、レバレッジ取引を行う際には証拠金維持率を確認しておきましょう。

入出金に関する違い

国内FXと海外FXでは、入出金のプロセスや手数料にも違いがあります。国内FX会社は多くの場合、国内の銀行と連携しており、入出金が迅速かつスムーズに行えるのが特徴です。加えて、入出金手数料が無料、あるいは非常に低いため、取引コストを抑えることが可能です。

一方、海外FXでは直接銀行振り込みに対応していないため、仲介口座を介して入出金を行うことも少なくありません。そのため、国内FXに比べて複雑で時間がかかることがあり、海外FX会社の場合、入金が完了してもすぐに口座に反映されないことも起きうるのです。

スプレッドの狭さ

国内FXと海外FXの間で、スプレッドの狭さに関しても違いが見られます。国内FXのスプレッドは一般的に狭い傾向にあり、取引成立時に発生する売買手数料を低く抑えることが可能です。対照的に、海外FXではスプレッドが広めに設定されています。

スプレッドは、FX取引における重要なコスト要素です。取引を行うたびに発生するため、取引回数が増えるほど、その影響は大きくなります。1回の取引におけるスプレッドのコストは高くないかもしれませんが、積み重なることで、予想外の出費につながる可能性があります。

頻繁に取引を行う人は、スプレッドの数値には注視するほうがいいでしょう。

税金の区分の違い

国内FXと海外FXでは、利益に対する税金の区分に大きな違いがあります。国内FXの利益は申告分離課税の対象となり、所得税は15%、住民税は5%、復興特別所得税は0.315%が適用されます

これに対して、海外FXの利益は累進課税の対象であり、所得税は最大45%、住民税は10%です。累進課税制度においての「所得税の速算表」は下記の通りです。

課税される所得金額税率控除額
1,000円 から 1,949,000円まで5%0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで10%97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで20%427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで23%636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで33%1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで40%2,796,000円
40,000,000円 以上45%4,796,000円
出典:国税庁「No.2260 所得税の税率」

※ 平成25年から令和19年までの各年分の確定申告においては、所得税と復興特別所得税(原則としてその年分の基準所得税額の2.1パーセント)を併せて申告・納付することとなります。

利益が小さい場合、税率の違いはそれほど顕著ではないかもしれませんが、利益が大きくなると最大税率の適用により、国内FXと海外FXで支払う税金の額に大きな差が生じます。

海外FXを利用するユーザーの中には、税負担を軽減するために法人化を検討する方もいます。

国内FX会社と海外FX会社とではどっちがおすすめ?

ここまで国内FX会社と海外FX会社の具体的な違いを見てきましたが、それではどちらがおすすめのなのでしょうか。どちらも一長一短であるため、自分に合ったFX会社で取引をすることが重要になります。最後に国内FX会社、海外FX会社それぞれがおすすめな人の条件を紹介します。

国内FX会社がおすすめな人

国内FX会社がおすすめな人の特徴は、下記の通りです。

  • 大きな資金を用意できる人
  • コツコツと収益を積み重ねたい人
  • 税金を抑えたい人

国内FXではレバレッジが最大25倍までと制限されており、自己資金が少ないと大きな利益を得るのが難しいため、ある程度の資金を持つ人に適しています。また、小さな利益を積み重ねる戦略を好む人にとっても、国内FXは魅力的です。税金の面では、国内と海外で異なる税制が適用されるため、税金を抑えたい人には国内FXが適していると言えます。

海外FX会社がおすすめな人

海外FXがおすすめな人は、下記の通りです。

  • 少ない資金で大きな利益を目指す人
  • 豊富なボーナスを活用したい人
  • 自分で情報を調べて行動できる人

海外FXではレバレッジ制限がなく、小資金でも大きな利益を得る可能性があります。また、魅力的なボーナスを提供する業者も多く、これらを上手く利用することで、より効率的な取引が可能になります。

しかし、海外FXは国内業者に比べリスクが高いため、利用する業者の運営状況や評判を事前にしっかりとした調査が必要です。リスクを理解し、自己責任で情報を収集・分析できる人は、海外FXは大きなチャンスを得られるでしょう。

自分に合ったFX会社で取引をしよう

国内FXと海外FXは、それぞれに独自の特徴とメリットがあります。レバレッジの制限、追証の有無、入出金方法、スプレッドの狭さ、税金の区分など、多岐にわたる違いを理解することが重要です。安全性に関しても、金融庁未登録であることが必ずしも危険を意味するわけではなく、適切な業者選びがカギとなります。最終的には、自分のトレードスタイルや目的に合ったFX会社を選ぶことが、成功への道を開くでしょう。この記事を通じて、国内FXと海外FXの違いを深く理解し、自分に最適な取引環境を見つけてください。

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